網谷 圭将(DeNA育成1位)捕手 (千葉英和出身)
蔵の入団前評価:未確認
下級生の頃は、強打の三塁手として知られていた選手。最終学年では名は知られていたものの、早々夏の予選でも負けてしまい、捕手としてのプレーを確認できないまま終わりました。正直、打撃でもここまで存在感を示せる選手だとは、思っていませんでした。
そんな網谷ですが、入団1年目の春のキャンプから打ちまくり監督の目にもとまります。順調に実戦でも結果を残していたのですが、3月のオープン戦中に骨折。復帰にとまどり、シーズン終盤まで棒にふることになります。
そのため1年目は、二軍で
19試合(46打数) 0本 5打点 0盗塁(1失敗) 打率.184厘 という成績で終わりました。しかし秋の台湾ウインターリーグでは、主に一塁手で出場し存在感を示し、改めて打撃に関しては非凡な才能があることを印象づけました。
二軍での成績をみてみると、38打数で15三振であり、三振比率は39.5%。一軍を意識するには、これが20%を割って来ないことを考えると、コンタクト能力に課題があることがわかります。四死球は5個であり、四死球比率は、13.2%。10%を越えて来ると優れていると考えられる中で、一軍を意識できる眼の良さがあることはわかります。
こう考えると、ボールを見る眼の良さはあるものの、それを活かす技術に課題がある可能性があります。その辺をいかに改善できるかではないのでしょうか?
二年目の今年は、キャンプで存在感を示します。しかしシーズンが始まってしまうと、26試合 3本 8打点 打率.207厘 と対応に苦しんでいます。しかし、実質高卒ルーキーみたいな選手なので、まずは今のように常時試合に出せてもらって、年間乗り越えることからはじめたいところ。ポジションも当初は三塁でと期待されたものの、守備に不安があり一塁で出場するケースが多いようです。三塁手としては厳しく、打てる捕手として勝負するか、一塁専で勝負するか。あるいは、外野手として活路を見出してゆくのか、今後が注目されます。
こと1年目に限れば、怪我で棒に振り残念なルーキーイヤーでした。しかしキャンプやウインターリーグで存在感を示し、首脳陣に期待を抱かせたという意味では、及第点は与えられるルーキーイヤーではなかったのでしょうか。素材的には、将来中軸を担える打撃の才能を持っていると思いますので。
蔵の印象:△ (まずは常時試合に出れる経験から)

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