赤松 幸輔(オリックス育成2位)捕手 (香川OG出身)
蔵の入団前評価:指名見送り
プロの捕手としては厳しいと評価していましたが、当たったときの飛距離には目を見張るものがありました。四国アイランドリーグ選抜が関東遠征した時に、特大のホームランを放ちアマ離れした打球を放ったのをよく覚えています。対応力、勝負強さもあり、パワーヒッターですが脆さがないところが好い選手でした。守備・走塁が厳しかっただけに総合力では指名リストに入れられない選手でしたが、打撃ではどのぐらいやれるか興味深いものがありました。
そんな赤松の一年目は、2軍で
45試合(100打数) 3本 6打点 0盗塁(0失敗) 打率.222厘 という成績でした。四国アイランドリーグでは、前年
67試合 9本 37打点 1盗塁 打率.276厘(リーグ8位) であり、NPBとのレベルの差を痛感させられます。ウエスタンとしては、捕手として24試合に出場、守備率は.991厘と失策は多くありません。走力がないことは明らかでしたので、盗塁も0個。打率.222厘は、23歳の年齢を考えると物足りないはあります。大卒ルーキの目安が、二軍で2割5分ぐらいですから。何より長打力が自慢でありながら、3本塁打に終わったのは残念でした。
数字をもう少し詳しくみてみると、90打数で21三振であり、三振比率は23.3%。振ったバットがどのぐらい当たるかというコンタクト能力を図る目安となる数字で、一軍を意識するのであれば20%を割っておきたいところ。
四死球は10個で、四死球率は11.1%。四死球率はボールをどのぐらい見極められる目があるのかの目安となる数字で、この数字が10%以上だと優れた目を持っている可能性があります。そういった意味では、11.1%という数字は一軍を意識できる目の持ち主です。現状はボール自体は見えているものの、それを反応する反射能力と振ったバット正しく扱えるかの技術の方に問題あることがわかります。ここを今後いかに改善して行けるか、ではないのでしょうか。
しかし2年目の今年は、二軍で9試合に出場。しかし打率は、158厘と更に数字を下げているのは気になるところです。いずれにしてもルーキーイヤーとしては、やや物足りない一年だった、そう言わざるえません。それでも適度な経験を積めたことで、及第点はつけたいと思います。
蔵の印象:△ (自慢の打撃で何処までアピールできるか?)

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