島田 海吏(阪神4位)中堅 (上武大出身)
蔵の入団前評価:☆ (下位指名級)
非常に足が速い選手で、ボールを捉えるミート力に優れていました。ただし巧打が売りの選手の割に、打球を上げてしまい活かせないスタイルにはどうなのかという疑問もありました。
そんな島田選手の一年目は、
一軍では 12試合(35打数) 0本 1打点 0盗塁(1失敗)打率.200厘 という成績に。二軍では、
101試合(308打数) 0本 26打点 26盗塁(19失敗)打率.237厘 といった数字でした。
一二軍合わせて多くの経験を積み、無事一年間過ごせたことは評価できます。しかしアベレージヒッターでありながら、大卒ルーキーの目安である打率2割5分の基準を満たせなかったのは物足りません。
また自慢の走力でも26盗塁は決めたものの、成功率は57.8%と物足りません。盗塁という作戦が意味を為すのは、盗塁成功率が70%以上とされています。その点では、走る勇気はあったものの、まだまだ精度という意味では物足りなかったことがわかります。
もう少し数字を詳しく見てみると、308打数で70三振。三振比率は、22.7%。一軍を意識するのであれば、三振比率は20%以下にしたいところ。特にアベレージヒッタータイプの彼が、この基準を満たしてなかったのは残念です。それだけ振ったバットが、なかなかボールを捉えることができなかったことを意味します。
四死球は47個で、四死球率は15.3%。四死球率の目安は、10%以上。そういった意味では充分に基準を満たしていて、ボールを見極める「眼」は持っていた。ボールは、見えていた可能性が高いことがわかります。そのためボールは見えていたけれど、それを当てる技術的な部分に課題があることを露呈しました。
ゆえに売りであるボールを捉える能力には課題があり、走力も盗塁技術に改善の余地があることがわかります。2年目の飛躍が期待されるところですが、一年目の成績を見る限り、今季飛躍的に数字を伸ばせるか微妙な印象を受けました。ことルーキーとしては、及第点の一年目ではなかったでしょうか。
蔵の印象:△ (想像以上にミート力と走力に課題が)

6