永井 敦士(広島4位)左翼 (二松学舎大付出身)
蔵の入団前評価:指名見送り
高校時代は、強打の外野手として知られた存在でした。強打者の割に、足がそれなりに速かった記憶があります。しかし対応力が低く、個人的には指名リストに残さなかった選手でした。
そんな永井選手の一年目は、1軍出場はなし。2軍では、
62試合(161打数)2本 7打点 1盗塁(5失敗) 打率.149厘 といった内容に。
まず62試合に出場したものの、打席は161打数とやや少なめなのは気になります。やはり野手は、20な0打数以上は経験させたいところでしょうか。高卒ルーキーの打率の目安である、2割とは相当開きがある .149厘 だったのも気になります。
走力もある程度動けるベースランニングは感じていましたが、プロで盗塁できるといった走力ではなかった記憶があります。そのへんは、1盗塁で5失敗という数字に現れているのではないのでしょうか。また守備面は、高校時代の寸評(氏名をクリックすると当時のものが見られます)を見ていただけとわかると思います。その不安のとおり、外野手ですが4失策。守備率.938厘という、極めて低い数字になってしまいました。我慢して起用したくても、守備力が低いので使いづらいといった状況はあったのかもしれません。
もう少し打撃について細かく見てみると、161打数で58三振。三振比率は、実に36.0%となります。二軍の選手が一軍を意識するのであれば、この三振比率は20%以下ぐらいにしないと対応が厳しいと考えています。そういった意味では、振ったバットがなかなかボールを捉えることができなかったのではないかと思います。
四死球は10個で、四死球率は 6.2%と、これまたかなり低め。通常7,8%ぐらいは欲しいところで、ボールがしっかり見極められているという目安は10%以上だといつも書いています。したがって、プロのボール自体が見えていなかった「眼」の方にも心配があります。
したがって技術的なことだけでなく、根本的にボールが見えていなかった可能性があること。こうなると、二年目以降も何処まで望めるかには疑問が残るわけで、打率.149厘という低さにつながったのもうなずけます。ことルーキーイヤーという意味でも、かなり厳しい1年目だったのではないかと評価します。
蔵の印象:✕ (今後も苦戦が予想される)

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