周東 佑京(ソフトバンク育成2位)三塁 (東農大北海道オホーツク出身)
蔵の入団前評価:指名見送り
寸評にも書きましたが(氏名をクリックするとアマ時代の寸評が読めます)、非常に肉体のポテンシャルの高い野手だと評価していました。ただしまだ自分の方向性も定まっていなく、「旬」ではないと判断して指名リストには名前を残しませんでした。しかし上手く導くと、非常に楽しみな選手ではないかと書きました。
そんな周東選手の1年目は、三軍では
二軍を中心に起用。90試合(193打数) 0本 14打点 27盗塁(4失敗)打率.233厘 という成績でした。ちなみに
三軍では、34試合(93打数) 0本 10打点 13盗塁 打率.280厘 という内容でした。
まず、2軍・3軍で合わせて 124試合(286打数)を、無事経験できたことは高く評価できます。二軍での打率.233厘は、大卒ルーキーの目安の.250厘には及びませんでした。
素晴らしかったのは、盗塁の部分。27盗塁に成功し、失敗は僅か4個。成功率は、.871厘に及び、充分に盗塁する価値がありました。守備は大学時代の三塁では僅か3試合(守備率1.000厘)で、もっぱら外野として84試合に出場し(守備率.982厘)という成績でした。オフのウインターリーグだかでは、強肩ぶりを遺憾なく発揮。打球勘などが良いのかには多少疑問は残すものの、身体能力の片鱗を魅せてくれていました。
打撃成績をもう少し詳しく見てみると、193打席で41三振。三振比率は、21.2%。極端に悪い数字ではありませんが、一軍を意識するのであれば20%を切りたいところです。特に彼の場合、長打があるタイプではないので。それだけまだまだ、振ったバットがボールを捉えられていない可能性が高いわけです。
四死球は15個で、四死球率は 7.8% と平均的。これも彼のプレースタイルを考えると、やはり目安である10%以上を目指したいところ。それだけボールを見極める「眼」というものが平凡だった可能性があります。
そのため強肩ぶりや俊足ぶりは首脳陣に印象づけられたのかもしれませんが、打撃に関しては今年伸びるかどうかは微妙といった印象を受けました。ボール自体がどこまで見えていたのか? 技術的にも未熟ではないかということで、疑問に残る部分があるので。いずれにしてもルーキーイヤーとしては、存在感は示せたものの及第点の1年目だったと評価します。
蔵の印象:△(打撃での成長を示せるか?)

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