村上 海斗(巨人7位)外野 (奈良学園出身)
蔵の入団前評価:指名見送り
大型でも動ける選手で、特に強肩の守備には見るべきものがありました。打撃も確実性は低いのですが、捉えた時の打球には光るものがありました。ただし対応力に課題があり、個人的には厳しいと判断しました。
そんな村上選手の1年目は、一軍での出場はなし。
二軍でも、15試合(37打数) 2本 3打点 0盗塁(0失敗) 打率.162厘 という成績でした。
33試合(111打数) 1本 12打点 7盗塁(3失敗) 打率.252厘 という内容でした。
二軍では15試合にしか出場しておらず打率1割台ということで、まだまだ三軍レベルだと判断されていたのでしょう。実際三軍でも打率.252厘でしたから、そう判断されても致し方ありません。
二軍では僅かな打数で2本塁打を放ちましたが、三軍では33試合で1本。当たれば飛びますが、天性の長距離砲というよりも捉えた時には飛んでゆくといったタイプ。逆にファームでは0盗塁だった盗塁が、三軍では少ない試合数でも7盗塁とアピールできていました。
もう少し三軍の数字を細かくみてみると、111打数で28三振。三振比率は、25.2%と三軍レベルでも基準である20%以上なのは辛いです。もちろんある程度飛距離が売りなので数字が高くても良いのですが、三軍で20%以上だと、なかなか二軍レベルに対応するのは厳しかったかもしれません。
四死球は12個で、四死球比率は10.6%。基準である10%以上なので、ある程度はボールが見えていた可能性があります。すなわちボールは見えていたけれど、技術が未熟でボールに当たらなかったのかもしれません。
そのためまだ伸びしろを残しており、今季は二軍での試合数も増える可能性はあります。こと荒削りな素材型大学生だったことを考えると、1年目はこんなものだったのかもしれません。ただしいつまでも粗いだけではいけないので、少し上で対応できる術を模索していって欲しいものです。
蔵の印象:△ (まだまだ可能性は残されている)

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