砂川 リチャード(ソフトバンク育成3位)三塁 (沖縄尚学出身)
蔵の入団前評価:未確認
直に見たことがなく、一部動画でのみ確認した選手でした。思ったよりもスイングに癖はなかったのですが、タイミングの合わせ方とボールとの距離感を掴むのに課題があるように感じました。守備・走塁に関してはよくわからなかったのですが、あまり動ける選手には見えませんでした。
そんな砂川選手の1年目は、一二軍とも出場はなし。三軍では、
36試合(63打数) 1本 12打点 2盗塁 打率.159厘 といった成績に。体作り・基礎技術の構築に当てたのでしょうが、僅か36試合・63打数は少なすぎる気はします。それと三軍で一割台というのは、かなり厳しい数字ではあるように感じます。
盗塁は2個・失策は0個というのは、試合数の少なさやポジションにもよりますが、無難にこなしていたのでは?といった印象は受けます。
打撃内容をもう少し詳しくみてみると、63打数で三振は22個。三振比率は、34.9%と極めて高いのは気になります。大物打ちで三振を恐れず振れという指導だったのかもしれませんが、三軍レベルの相手にこの数字は将来的にも暗い影を落とします。せめて25%以内には、もってきたいところです。
しかし四死球は20個あり、四死球率は31.7%という数字も破格。数字だけみればボールは見極められる「眼」はあったけれど、自分の思い描くようにはスイングできず当たらないということではないのでしょうか。
このボールが見えることと、自分の体をイメージどうり動かせることこそが、打者の肝だと思います。この2つの能力がリンクしてはじめて、打撃は結果に現れるのだと私は考えています。すなわちボールを見極める「眼」の方は優れているものの、とっさに反応する体の方がついて行かないタイプの選手という可能性があります。もしそうだとすると、技術云々ではなく根本的な問題なので、何処まで今後改善できるかはわかりません。その辺2年目の今年は、どのぐらい数字を伸ばせるかで明らかになるのではないのでしょうか。
残念ながら高卒ルーキーとしても、経験も乏しく内容もかなり厳しい1年目だったことを考えると、評価するのは難しいルーキーイヤーだったと言わざるえません。
蔵の印象:✕ (劇的に変わらないと厳しい)

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