笠井 駿(巨人育成3位)外野 (東北福祉大出身)
蔵の入団前評価:指名見送り
福祉大時代は、とくに気にしたことがない選手で、指名されてから改めて映像を確認してレポートを作成した選手でした。守備・走力も平均的で、打撃もスイングの弧こそ大きかったのですが、売りがよくわからない選手でした。
そんな笠井選手の1年目は、
二軍で 2試合(5打数) 0本 0打点 0盗塁(0失敗)打率4割 という成績でした。そのため、もっぱら三軍中心で過ごしたことがわかります。三軍では、
38試合(131打数) 5本 22打点 10盗塁(4失敗) 打率.328厘 と好成績を残します。こうやってみてみると、二軍での実績には乏しいものの、三軍ではモノの違いを魅せており、今年二軍での出場を増やすことが期待される一人です。
三軍の成績をもう少し詳しくみてみると、10盗塁成功して失敗は4個。盗塁成功率は.714厘で盗塁の目安である7割は越えてきた。気になるのは、38試合の試合数で、失策が2つあるというのは、外野手としてはちょっと多いのでは? サンプルが少ないので、偶然が重なった可能性もあるが。
131打数で三振は26個であり、三振比率は 19.8% 。基準である20%を割ることはできており、三軍レベルでは及第点。四死球は20個で、四死球率は15.3%。目安は10%以上なので、この点は合格ライン。三軍レベルの投手の球ならば充分に見極められていたが、振ったバットがボールに当てられるかは微妙なラインといった感じだろうか。それでも打率.328厘を残したので、三軍レベルではなかったということなのだろう。
今季は、いかに二軍で自分の居場所を作れるかといった段階になる。まだ打力を伸ばせる可能性もあり、二軍でも結果を残せるかもしれない。ことルーキーイヤーとしては、三軍では上位の打率を残したので、及第点はあげられるルーキーイヤーだったのではないのだろうか。
蔵の印象:△ (二軍での出場数を増やしたい)

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