鈴木 遼太郎(日ハム6位)投手 (東北学院大出身)
蔵の入団前評価:未確認
高校時代からレポートを作成した選手でしたが、大学時代はまともに見られず。僅かな映像を元に、レポートを作成した選手です。みた感じでは、凄みよりもまとまりのある実戦派といった印象を受けました。
そんな鈴木選手の1年目は、一軍出場は無し。
二軍でも、4試合(17イニング) 1勝0敗0S 防 2.16 と、充分な登板経験を得られませんでした。登板が少なかったのは、肘痛を発症したからだそうで、その影響で僅かな登板に留まったようです。
サンプルは少ないのですが成績を詳しくみてみると、17イニングで被安打は16本。被安打率は、94.1%。いつも言うように二軍の選手が一軍を意識するのであれば、被安打率は80%台。一軍定着を目指すのならば、80%以下で圧倒したいところ。
四死球はわずか2個で、四死球率は11.8%。四死球の目安は、投球回数の1/3(33.3%)以下だと述べているのですが、極めてコントロールが良かったのは確かです。アマ時代からコントロールの良さは実感していたものの、大学時代の四死球率を求めた時に26.2%だったことを考えると、遥かに精度を高めていたことになります。
奪三振は12個で、1イニングあたりの奪三振は 0.71個。平均が0.65個前後でしょうが、先発投手で決め手があるといえるのは0.8個以上なので、この点では物足りません。このへんもアマ時代から指摘していたことで、いかにプロで武器になる変化球を習得できるのかが課題ではないのでしょうか。
防御率 2.16 は評価できますが、一軍定着には被安打を減らし、奪三振を増やしたいところはあります。すなわち被安打の多さも、ストレートの物足りなさや変化球の決め手の無さなどに原因があったのではないかと推測します。そのへんの見栄えを良くしてゆかないと、ファームの成績は良くても、なかなか一軍には呼ばれ難い可能性があります。
ことルーキーイヤーとしては、実戦経験を積めなかったことは残念。数少ないファームでの登板では、安定した成績を残したことは明るい材料。2年目の今年は、体調万全で二軍での登板を増やし、初の一軍入りを実現したいところです。
蔵の印象:△ (アピールできるものが欲しい)

6