寺田 光輝(DeNA6位)投手 (BC石川出身)
蔵の入団前評価:指名見送り
サイドから非常に回転の良いボールを投げる、完成された投手でした。ただしプロでは、二軍で通用しても一軍では球威面で厳しいのではないかと。育成ならともかく、本会議の6位での指名には正直驚きました。
そんな寺田選手の1年目は、一軍での登板はなく、
二軍でも 13試合(18イニング) 0勝1敗0S 防 6.00 と、25歳での入団した選手にしては厳しい1年目でした。特にヘルニアで、シーズン途中でリタイアし手術に。しかし現在は、2月から実戦で登板し復帰しています。
もう少し詳しくみてみると、18イニングで被安打は26本と、投球回数を遥かに上回っています。一軍どころか、二軍でも球威的に厳しかったのではないかと考えられます。
四死球は11個であり、四死球率は61.1%。基準である投球回数の1/3(33.3%)以下の約倍のペースで四死球を出していました。彼の場合、けしてコントロールが悪い投手ではない。それだけ、プロの打者の打力を警戒しすぎたのか? ストライクが入らないほど状態が悪かったかのいずれかでしょう。
奪三振は17個で、1イニングあたり0.94個と、リリーフの基準でもある0.9個以上を奪えています。キレの良い球で、うまく空振りを誘えていたのかもしれません。まぁこの被安打と四死球率では、防御率が6点になっても致し方ありません。
こと25歳で入団したルーキーとしては絶望的な1年目だったのですが、今年の2月に見たときには見違えるほど良くなっていました。まずストライクを取るのに苦労せずに、ポンポンと有利な状況を作り、テンポよく相手を討ち取っていました。こういった投球ができれば、二軍でも成績が望める。場合によっては、一軍での可能性すら感じさせる内容でした。1年目は残念でしたが、二年目の今年は密かに期待している一人です。
蔵の印象:✕ (2年目の今年は期待できそう)

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