広沢 伸哉(オリックス7位)遊撃 (大分商出身)
蔵の入団前評価:指名見送り
打撃はプロレベルとしてはもの足りなく指名見送りの評価としましたが、深いところから刺せるスローイングの良さが光っていた遊撃手でした。
そんな広沢選手の1年目は、二軍で
60試合(141打数) 0本 10点 0盗塁(2失敗) 打率.177厘 といった数字でした。
プロアマ交流戦などで補ったりはしていたのでしょうが、141打数は若干実戦経験としては少なめな印象を受けます。また高卒ルーキーの目安である、打率2割越えも果たせませんでした。元々、打撃は少々弱い印象を受けていたので、想定の範囲内の成績ではあるのですが・・・。
あんまりよくわからなかった走塁に関しては、0盗塁(2失敗)でアピールするほどではなかったようです。売りの守備では、二塁で16試合(守備率.894厘)、三塁で2試合(守備率1.000厘)、遊撃手として39試合(守備率.955厘)と安定感ではイマイチだったことがわかります。二遊間で勝負したいタイプだけに、遊撃では.970厘、二塁ならば.980厘ぐらいの安定感があると、首脳陣からも高く評価されるのではないのでしょうか。
打撃に関しては、141打数で26三振。三振比率は、18.4%と、基準である20%以下に収まります。それだけ振ったバットが、ボールには当たっていた可能性が高いということでしょう。四死球は14個で、四死球率は 9.9% と目安である10%以上にはわずかに及ばず。それでも基準に近い数字を残しており、ボール自体もそれなりに見えていたことがわかります。
ボールを捉える能力も、ボール自体もある程度見えていたとなると、プロの体・プロの筋力を身につけられれば、数字が上がってくる可能性があるということ。そういった意味では、数字ほど悲観する内容ではなかったのではないかと感じます。
ことルーキーとしては及第点の1年目だったと評価します。2年目以降の飛躍を、期待したくなる内容でした。あとは、売りである守備で、もっと信頼を得られる安定感を身につけたいところです。
蔵の印象:△ (数字ほど悲観しなくても好いのでは?)

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