宮台 康平(日ハム7位)投手 (東京大出身)
蔵の入団前評価:☆☆ (中位指名級)
故障などの影響もあり、最終学年でのアピールは薄かったので評価を下げたサウスポー。しかし最終学年には好い時の状態に戻ってきており、課題は年間を通してのパフォーマンスの維持でした。特に、時に好調時のキレのある真っすぐの勢いとチェンジアップを効果的に使える投手だったと記憶しています。
そんな宮台の1年目は、
一軍では、1試合(4回2/3) 0勝0敗0S 防 3.86 と、とりあえず1試合一軍を経験しました。また
ニ軍では 12試合 3勝1敗0S 防 4.97 。即戦力になったというほどの成績ではありませんでしたが、ある程度一軍を経験できました。
もう少し二軍の成績を詳しくみると、やはり圧倒的に基礎技術・基礎体力が足りなかったので、ファームでも12試合・38イニング程度の登板に留まりました。ある意味、素材型の高校生を獲得したような大学生でしたので。
そんななか被安打は32本で、被安打率は 84.2% 。いつも書くように、被安打率は80台が一軍昇格への目安であり、一軍で定着するぐらいには80%以下ぐらいにファーム選手を圧倒する能力が欲しいところ。そう考えると、1試合でも一軍に1年目から昇格したことは納得できるところです。2年目の今年は、二軍にいるのならば80%以下ぐらいを目指して欲しいところです。
四死球は19個であり、四死球率は50%。いつも書くように四死球率は、投球回数の1/3以下が望ましいです。多少ボールに威力がある選手でも、40%以下にはとどめておきたいところ。アマ時代からアバウトなところがあり、そのへんは顕著に成績に現れてしまいました。
奪三振は23個で、1イニングあたり 0.72個 。ほぼ平均が0.65個前後だと思いますが、若干多め程度です。そのため目安である先発ならば0.8個以上、リリーフならば0.9個以上ないと、狙って三振が奪えるほどではなかったことがわかります。
こうやって見てゆくと、全てのファクターで力量不足であり、防御率が 4.97 だったというのも納得してしまうところ。2年目の今年は、その辺の反省も踏まえてだいぶ良くなってきているようなので、二軍での成績の向上のみならず、一軍への登板も増えてくることが期待されます。
ことルーキーイヤーとしては、まだまだといった感じの成績ではあったと思います。まぁ大学生だけれども高校生を獲ったと思えば(だからこそ7位)、及第点の成績ではなかったのでしょうか。総合力を引き上げて、今年は一軍の登板を増やして欲しいと思っています。
蔵の印象:△ (想定の範囲内の内容だった)

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