寺岡 寛治(楽天7位)投手 (BC石川出身)
蔵の入団前評価:☆☆ (中位指名級)
DeNAとBCリーグ選抜の試合に登板して、素晴らしい投球を披露してくれた投手です。ぜひ、ご贔屓チームに指名して欲しかった選手でした。ボールの威力・変化球のキレも良かったのですが、少々コントロールが粗いなというのは、そのときも少し気にはなっていました。
そんな寺岡選手の1年目は、一軍での登板は無し。
二軍では、30試合(39回1/3) 3勝2敗0S 防 3.89 という平凡な成績に。
リリーフを中心に、30試合に登板したことは良かったと思います。39回1/3イニングで、被安打は33本。被安打率は 84.0%であり、一軍定着を意識できる 80% 以下とはゆきませんでした。ただし80%台であるならば、一軍への昇格があっても不思議ではなかった数字です。
恐らく昇格を阻んだのは、30個にもjのぼった四死球の多さ。四死球率は 76.3% あまりで、基準である投球回数の1/3(33.3%)以下の、倍数以上のペースになります。ここまで多いと、打者との戦いに専念できずに自分と戦っていたような感じではないのでしょうか。これを1/3以下とはゆかないまでも、50%以下にまでは持ってきたところです。
というのは、奪三振が39個に及び投球回数とほぼ同数だったから。被安打も少なめで三振も多い投手なので、多少四死球で出しても三振が取れる選手は失点を防げるからです。そのため防御率も、3.89 とある程度のところで抑えられていました。
被安打少なさや奪三振の多さからも、ボールの威力は二軍レベルでも上位だったのではないかということ。その反面四死球が多く首脳陣の信頼を得られなかったのではないかと推測します。しかしオフには支配下登録を外れ、育成での再契約となりました。一気に苦しい立場に陥っただけに、2年目は大幅の成績の改善が望まれます。ことルーキーとしては、及第点ぐらいの1年目だったとは思います。しかし私の期待値は高かっただけに、もう少しやってくれると思っていただけに残念でした。今年は、モノの違いを魅せて欲しい一人です。
蔵の印象:△ (制球の悪さが痛かった)

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