石井 将希(阪神育成1位)投手 (上武大出身)
蔵の入団前評価:指名見送り
左腕から140キロ台の速球を低めに集められるところに良さがあったのですが、まだまだ良い球を持続させるだけのスタミナや集中力に欠け、プロ入りには時期尚早だと評価しました。詳しくは、氏名をクリックすると、当時の寸評が読めるので参考にしてくださいませ。
そんな石井投手の1年目は、一軍登板はなし。
二軍では、12試合(14回)0勝0敗0S 防 9.00 という成績に留まります。オフには台湾ウインターリーグで登板していたり、プロアマ交流戦などでは投げていたのでしょう。
成績をもう少し詳しく見てみると、14回で被安打は22本。投球回数を遥かに上回る被安打を打たれており、これは打たれすぎ。目安は投球回数に対し、一軍を意識するのであれば80%台・定着を目指すならば80以下に抑えたいところです。
四死球も10個であり、四死球率は 71.4% 。基準である投球回数の1/3(33.3%)以下の倍以上の数字であり、制球が気になって打者にまともに対峙できる状況ではなかったのではないのでしょうか。
三振は7個で、1イニングあたり0.5個と少なめ。リリーフならば0.9個以上取れないと決め手があるとは言えないのですが、基本低めに投げて打たせて取るピッチングスタイルだったということでしょうか?
いずれにしても、全てのファクターで基準とは大きくかけ離れていたので、防御率が 9.00 だったのも致し方なかったのかと。ここまで開きがあると、素材型とはいえプロ入りは時期尚早だったのではないかと思わざるえません。
オフの台湾ウィンターリーグの投球を見てみると、足を振り子のように反動をつけて投げ込むフォームから、適度に勢いのあるボールは投げられています。アマ時代同様に、ストレートが真ん中〜低めに集まることが多く、このへんは好感が持てます。こういった投球を安定して出せれば、ファームでもそこまで醜い成績にはならないのではないのでしょうか。
ことルーキーイヤーとしては、残念といった評価に。2年目の今年は、ある程度二軍で数字を残さないと、早期の退団になってしまうかもしれません。しかし残した成績ほどは、内容は悪くないように思えたのは私だけでしょうか?
蔵の印象:✕ (数字的には相当厳しい)

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