松本 京志郎(楽天育成2位)遊撃 (光南出身)
蔵の入団前評価:未確認
最終学年でのプレーがしっかり確認できなかったものの、プロでもニ遊間を意識できる守備力に、打撃でも技術的にしっかりしていて面白い指名ではないかと評価しました。
そんな松本選手は、
2軍で 63試合(159打数) 0本 5点 2盗塁(0失敗) 打率.164厘 という成績でした。
打数としては200打数を確保できなかった点は物足りないのですが、三軍制を確立できていない球団の育成選手なので、このぐらい出れれば良い方なのでしょう。打率.164厘は、高卒ルーキーの目安である2割に比べると、かなり開きがあります。
守備では二塁で2試合(守備率.929厘)、三塁で23試合(守備率.850厘)、遊撃で39試合(守備率.935厘)、外野手としても1試合出場していました。いずれも安定感という意味では物足りず、ニ遊間で信頼を得られるようではなかったことがわかります。もう少し守備では、やってくれるのではないかと思っていただけに残念です。
盗塁は僅か2個であり失敗はありませんが、当初からそれほど際立つものはなかったので、想定の通りかと。
もう少し打撃成績を詳しくみてみると、159打数で27三振。三振比率は、17.0%。基準である20%以下で留まっており、ボールに当てる能力自体は低くなかったことがわかります。
また四死球は8個であり、四死球率は 5.0% 。これは基準が10%以上であり、かなり開きがあります。特に打率も1割台と低いことを考えると、根本的にボールが見えていなかった可能性もあり心配です。
すなわち技術はある程度あったけれども、根本的にプロの球に眼や体がついていけてなかった可能性があるということ。こうなると、数字を2年目以降改善して行けるかには不安が残ります。
いずれにしても守備でも打撃でも、私の想像以上にプロのレベルと開きが大きかったということ。ことルーキーイヤーとしては物足りない数字ではあるものの、高卒の育成選手だったことを考えれば及第点は与えられるのでは? ただしこの数字が、2年目以降も改善して行けるのかには不安が残るルーキーイヤーでした。
蔵の印象:△ (2年目も数字を改善して行けるのか?)

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