根尾 昂(中日1位)内野手 (大阪桐蔭出身)
蔵の入団前評価:☆☆☆☆☆ (目玉級)
最初は周りがいうほど良さがわからなかったのですが、欠点を1つ1つ改善できるセンスと努力できる才能。相手レベルが上がるほど、対応してくる素材に奥行きを感じ最高評価に至りました。
そんな根尾の一年目は、
一軍では 2試合(2打数)無安打 に終わります。
二軍では、108試合(410打数) 2本 33点 9盗(3失)打率.210厘 という成績でした。
藤原より一軍での打席数こそ少ないとはいえ、二軍では100打数以上多く出場し経験できたことは高く評価できます。高卒ルーキーの合格ラインである、打率2割越えは達成。しかしこれは、ドラフトの目玉的存在だったことを考えれば物足りない数字であったことは否めません。
盗塁は9盗塁を記録し、盗塁成功率は75%と合格ライン。多くの打席に立っていただけに、もう少し数を残したかったところです。守備は1試合だけ三塁で出場してますが、あとの108試合は遊撃手として出場。守備率は、.949厘(失策24個)は多すぎです。
元々プロの遊撃手としては厳しいと見ていましたし、名手である京田や堂上などがいるチーム事情からすると、そこまで遊撃にこだわる必要はないと考えられます。ショートの守備率の目安は、.970厘以上ですが遥かに隔たりはあります。外野へのコンバート案も出ていましたが、彼の適正を考えるとその方が良いではないかとみています。
打撃の方も、怪我などもあり波に乗れなかった感じがします。数字をもう少し見てみると、410打数で127三振。三振比率は、31.0% と多すぎます。通常一軍を意識するのであれば、20%以内が目安なります。それだけ振ったバットがボールに当たらなかったか? ズバッと良いところに投げられて手が出せなかったことを意味するのでしょう。
四死球は32個で、四死球率は 7.8% と平均的(目安は8%前後)。そのためボールが、何処まで見えていたかは微妙です。ボールがよく見えていなく、それでいて技術も未熟だったという可能性もあります。
一年目の数字からは、それほど突出したものは感じられません。そのため来年二軍の成績を、劇的に変えられるかは微妙だと思います。しかしこの選手は相手レベルが上がれば上がるほど対応できる能力などを秘めているとみていますし、まだまだこんなものではないはず。高校時代同様に1つ1つ課題をクリアして、数年後一軍に欠かせない存在になってくれると期待しております。ただドラ1ルーキーとしては、ちょっと物足りない一年目でした。
蔵の印象:△ (思った以上に苦労した)

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