清水 昇(ヤクルト1位)投手 (国学院大出身)
蔵の入団前評価:☆☆ (中位指名級)
非常に癖のないフォームから、150キロ級の速球を投げ込む投手でした。ただし先発をすると140キロ強ぐらいになり、キャパ的に物足りなさが出ます。そのためプロで勝負するのであれば、勢いのある真っ直ぐを武器にできるリリーフではないかとみていました。
そんな清水選手の一年目は、
一軍で 11試合 0勝3敗0S 防 7.27 と即戦力を担うことはできませんでした。
二軍でも 17試合 5勝9敗 防 4.48 と平凡な数字に終わります。
もう少し二軍成績を細かくみてみると、90回1/3イニングで94安打と投球回数を上回る被安打を浴びています。すなわち投球レベルが、二軍相手でも苦しかったことを物語ります。
四死球は35個で、四死球率は 38.8% 。二軍の目安となる、投球回数の1/3以下とはゆきませんでしたが、許容範囲の30%台は残しました。ようは甘い球やアバウトさはあったものの、四死球を連発というほどではなかったということなのでしょう。
奪三振は82個に及び、1イニングあたり0.91個 と基準を満たす奪三振率です。これは先発の基準である0.8個以上、リリーフの基準である0.9個以上を満たすものがあり、ここぞという時はしっかり三振を奪えていたことがわかります。これは、将来に向けて明るい材料かと。
結局被安打が多く、防御率が4.48と大卒1位の成績としては物足りない防御率になってしまいました。上記の氏名をクリックすると大学時代の寸評が読めると思いますが、そこでも投球にメリハリに欠けて、ピンとくるものがなかったことを指摘しています。そういった選手は、やはりリリーフで持ち味を出す方が良いのではないのでしょうか。特に先発だと140キロそこそこまで落ちますし、それでいて三振が奪える能力はある。来季は、リリーフでの起用に専念すれば、数字も変わってくる可能性があります。
こと大卒のドラ1としては大変物足りない数字であり、今後に向けても心配で残念な一年だったという評価にはなってしまいます。しかしこの経験を行かして、来季はリリーフで躍動する姿を魅せてくれることを期待します。何処か故障したわけではないので、ドラフト1位の片鱗を魅せてくれるのではないのでしょうか。
蔵の印象:✕ (リリーフに専念させてあげたい)

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