梅津 晃大(中日2位)投手 (東洋大出身)
蔵の入団前評価:☆☆☆☆(1位指名級)
東都通算1勝という実績でしたが、素材という意味ではこの年のNO.1だったのではないかと思います。そんな梅津投手の一年目は、
一軍で 6試合 4勝1敗 防 2.34 と、故障で出遅れたものの、シーズン終盤に向けて非凡な才能の片鱗を魅せてくれました。二軍では、9試合 3勝0敗 防 2.05 と、数字を残して一軍に上がってきたことがわかります。
もう少し一軍の成績を詳しく見てみると、34回2/3イニングで被安打は28本。被安打率は、80.9%。一軍での被安打の目安は、90%以下。その中で80.9%と、80%強ぐらいの総合力は立派な数字だと言えます。
四死球は15個で、四死球率は 43.4% 。まぁ一軍だとなかなか投球回数の1/3以下とは行かないので、30%台が合格ライン。45%以内ぐらいならば、許容範囲だと思います。コントロールが悪いというよりは、一軍の打者に対し際どいコースを攻めて四球になるケースが多いからです。褒められたものではありませんが、極端にコントロールが悪かったとも言えず、アバウトぐらいなのでしょう。
奪三振は34個で、ほぼ投球回数と一緒。先発でこれだけの数字を残しているのは立派で、リリーフの基準をも大きく上回っていました。被安打の少なさ、三振の多さからも、ボールは充分に一軍レベルでも通用したことがわかります。防御率2点台前半で収まったのも、けして偶然ではなかったはずです。
コントロールのアバウトさは残るものの、素質の片鱗は示せた一年目です。課題は、年間通して好い状態を維持できるかといった部分。そこがクリアできれば、来年は先発で二桁も意識できる素材ではないのでしょうか。登板経験がやや不足したものの、一軍で4勝をあげたことでペイできる経験を積みました。合格点の与えられる、一年目ではなかったのでしょうか。
蔵の印象:◯ (来年はエース級の活躍を)

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