片山 雄哉(阪神育成1位)捕手 (BC福井出身)
蔵の入団前評価:☆ (下位指名級)
独立リーグ時代から、「打てる捕手」として魅力たっぷりな捕手でした。それでいて、捕手としても一定レベルを満たすものを持っており、指名リストに名前を入れた選手です。
そんな片山選手の一年目は、一軍での出場は無し。しかし
二軍では、75試合(198打数) 5本 17点 1盗(1失) 打率.202厘 という成績。
まず、198打数と200打数に足りていないところは若干物足りません。ただし捕手という、潰しが効かないポジションだと、この打数は致し方ないのかと思える部分もあります。気になるのは、24歳のプロ入りの選手が打率.204厘という部分。やはりこの辺は、大卒ルーキーの目安である2割5分に近い数字は欲しかった気がします。
5本塁打は、彼のBCリーグの打力からすれば、もっと残してもと思える部分はあります。また捕手としては、46試合でチームで2番に出場が多かったことになりますが、守備の詳細はよくわかりませんが。
もう少し二軍成績を細かく見てみると、198打数で50三振。三振比率は、25.3%と多めです。いつも言うように、三振比率の目安は20%以下。若干粗めではありますが、長打が売りの捕手ということを割り引けば大方こんなものかもしれません。それだけ振ったバットがイメージどおりには当たらなかった。思わず良いところに投げ込まれて、手も足も出なかったという場面も多かったのでしょう。BCリーグとNPBのレベル差を実感した一年ではなかったのでしょうか。
四死球は13個で、四死球率 は 15.2% 。目安は10%以上なので、基準を大きく上回っています。そのためボール自体は、けっこう見極められていたことがわかります。ボール自体は見えていたけれど、技術が未熟でイメージどおりには当たらなかったといった可能性があります。その場合、技術的に改善されれば、打てる余地が残されています。
そういった意味では、2年目は二軍でも大きく打撃成績を伸ばす可能性があります。いよいよ、打てる捕手としての能力を遺憾なく発揮してくれる年になるかもしれません。しかしことルーキーイヤーとしては、若干期待値よりは低めの成績だったことは否めません。及第点だとは思いますが、まだまだこんなものではないとみています。
蔵の印象:△ (今年のブレイクに期待)

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