福田 俊(日ハム7位)投手 (星槎道都大出身)
蔵の入団前評価:☆ (下位指名級)
神奈川の横浜創学館時代から、左の好投手として知られた存在でした。小気味の良いリリーフ型左腕で、ある程度一年目からやって欲しい実戦派でした。
そんな福田選手の一年目は、一軍での登板は無し。
二軍では、51試合 2勝4敗5S 防 4.90 と、ある程度一年目から一軍でやって欲しかった選手にしては物足りない内容に終わりました。
もう少し二軍成績を詳しく観てみると、68イニングで72安打と被安打が投球回数を上回っています。それだけ二軍レベル相手でも、投球が苦しかったことを物語ります。
四死球は48個で、四死球率は 66.2% 。いつもいうように四死球は、投球回数の1/3(33.3%)以下が目安であり、40%以内ぐらいまでが許容範囲です。その倍数近い数字は、かなりコントロールも悪かったことが伺えます。この辺は寸評(氏名をクリックすると読めます)にも書いたとおり、大学時代の成績からも四死球が基準を満たしていなかったので、不安視はしておりました。
奪三振は79個で、1イニングあたり 1.16個 と投球回数を上回っています。アウトの多くを、三振で奪うことが多いということ。それだけ、決め手には勝っていることが伺えます。
しかし被安打と四死球で出したランナーを、幾ら三振で防いで防ぎきれななかったことが、防御率4.90という数字になったのだと考えられます。ただし奪三振率からは、もう少し制球にまとまりがでれば、数字が良化される可能性は感じなくはありません。
ある程度一年目から一軍半ぐらいの活躍は期待したいタイプだったのですが、そこは残念な結果に。ファームの成績も芳しいとは言えないものの、奪三振率の高さから可能性は残されているのではないのでしょうか。2年目でも結果が求められるタイプだけに、今年の飛躍が期待されます。
蔵の印象:△ (可能性は感じられる)

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