東野 葵(西武育成1位)投手 (日本経済大出身)
蔵の入団前評価:未確認
福岡第一時代に見た記憶があるのですが、大学に入ってからは観戦運が悪く観られないまま終わってしまった左腕です。大学に入り球威・球速を増してドラフト指名に至りましたが、アバウトなコントロールと肘の状態と相談しての登板だったのが気になりました。
そんな東野投手の一年目は、
二軍で 8試合 2勝3敗 防 7.85 と残念な結果に終わりました。育成とはいえ大学生ですから、もう少し形にできないと厳しい感じはします。
もう少し成績を細かく観てみると、28回2/3イニングで43安打は打たれ過ぎです。それだけファームレベルの打者相手でも、投球が苦しかったことを物語ります。
四死球は17個で、四死球率は 59.4% 。いつも言うように四死球の基準は、投球回数の1/3(33.3%)以下。そしてボールなどに威力があれば、40%以下ぐらいならば許容範囲といった感じでしょうか。しかし基準にに比べると、かなり大きな開きがありアマチュア時代のアバウトさを解消できていないことがわかります。
奪三振も21個に留まり、1イニングあたりの奪三振は 0.75個。平均よりはやや多いものの、リリーフ投手の目安が0.9個以上。先発でも0.8個以上取れていないと、プロの打者から狙って三振が取れるレベルではないことがわかります。
そのため全てのファクターが大きく基準よりも開きがあり、防御率が 7点台 だったのもうなずけるところです。肘の状態が万全ではなかったのかもしれませんが、かなり厳しいルーキーイヤーだったと言わざるえません。
2年目の今年は、かなり状況が改善されて行かないと早期の退団の可能性も捨てきれません。今はもう、巻き返しを図るしかないでしょう。
蔵の印象:✕ (かなり厳しい状況)

5