松本 友(ヤクルト育成2位)遊撃 (BC福井出身)
蔵の入団前評価:指名見送り
特に際立つものはないものの、技術的はしっかりしたものを持っていて、すぐにファームの試合ならば入って行ける選手ではないかと評価した選手でした(氏名をクリックすると無料でその時の寸評が読めます)。
そんな松本選手の一年目は、
二軍で 92試合(226打数) 3本 28点 4盗(6失) 打率.248厘 でした。92試合で・226打数 を無事経験できたことは評価できるのではないのでしょうか。
BCリーグでは20盗塁を決めていましたが、NPBでは僅か4盗塁で6個の失敗と、成功より失敗の方が多かったのは気になります。そのためか? あまり盗塁数も伸びてきませんでした。守備では一塁手として35試合(守備率.991厘)、二塁手として43試合(守備率.936厘)、三塁手として3試合(守備率1.000厘)。外野手としても5試合(守備率1.000厘)。逆にBC時代に守っていた、遊撃手としては1試合の出場もありませんでした。起用さと身体能力が買われいろいろなポジションを任されたようですが、二塁手としては守備率が.936厘とイマイチで、ショートを任されなかったところは気になります。ちなみに、セカンドの守備率の目安は、.980厘以上ですから、安定感というには程遠かったことがわかります。
打撃に関してもう少し見てみると、226打数で55三振。三振比率は、24.3% とやや高いことがわかります。いつも言うように、一軍を目指すのであれば、三振比率は20%以下に抑えたいところ。特に彼のような、俊足・巧打タイプの選手の場合は。それだけ振ったバットが思い通りにはボールに当たらなかったり、思わず良いところに投げられて、手も足も出なかったという、際どいところへの対応ができなかったということ。
また四死球は20個で、四死球率は 8.8% と平均よりちょいいいぐらいか。四死球率の目安は10%以上であり、その点ではまだ一軍で勝負できるだけのボールの見極めができていなかったということなのでしょう。ボールの見え方は平凡な上に、技術的にも未熟でボールをうまく捉えられなかったということ。2年目以後、大きく数字を伸ばせて行けるのか微妙だといった感じがします。
チーム内ではいろいろ任され重宝されたみたいですが、肝心の勝負したかったニ遊間での起用が少なかったり、信頼を得られるほどではなかったのは気になる材料です。その辺の守備に関しては、同期の 吉田 大成(明治安田生命)の方に期待して獲得されたのかもしれない。
ことルーキーイヤーとしては、寸評にも書いたように一年目から試合には入って行けたことには一応の評価できるのでは。ただし大卒の独立リーガーであったことを考えると、打率が2割5分に満たなかったことは、年齢的にも打撃が物足りない気がしました。そのため、及第点の1年目だと評価したいです。
蔵の印象:△ (どういった特徴を出して行けるか?)

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