西 純矢(阪神1位)投手 (創志学園出身)
蔵の入団前評価:☆☆☆☆ (1位指名級)
佐々木朗希(大船渡)・奥川恭伸(星稜)に次ぐ高校生投手として位置づけられており、下級生の頃は帽子を飛ばしながら投げる力投派ながら、意外にクレバーな投手との印象がありました。ただし、時々中に甘く入ってくるので、繊細さがあるかと言われるとそのへんは疑問でした。詳しくは、上記の氏名をクリックして頂けると、当時の寸評が自由に読めるようになっております。
そんな西選手の一年目は、一軍登板はなし。
二軍では、11試合(45回) 4勝3敗 防御率 4.00 と、可も不可もなしといった成績でしょうか。
もう少し数字を詳しく見てみると、45イニングで被安打は46本と投球回数を上回ります。一軍を意識するのならば、被安打率はを80%台。一軍定着を狙うのならば、70%台で圧倒するぐらいの力が欲しいところです。
四死球は30個と、四死球率は 66.7% 。これは目安である投球回数の1/3以下(33.3%)の倍の数字であり、想像以上にコントロールがアバウトであったことが伺えます。プロの狭いストライクゾーン、打者の圧倒的な打力の違いに、ストライクを取るのに四苦八苦していたことが伺えます。
奪三振は27個で、1イニングあたり 0.6個 。平均は0.65個ぐらいだと思うのですが、決め手があるという意味では先発投手でも0.8個以上は欲しいところで、こちらも大きな開きがあります。
それだけに、全てのファクターが基準から離れており、防御率が4.00というのも致し方なかったのかなと。プロ入り2,3年目には、一軍のローテーションもという印象はありましたが、かなり劇的に今後伸びて来ないと一軍は見えて来ないことがわかります。
高卒ルーキーとしては及第点の内容だと思いますが、ドラフト1位で入ってきたことや、高校時代のイメージからすると、ちょっと物足りないのかなと。故障で登板がままならなかった奥川(ヤクルト)あたりが、数字的には二軍レベルを圧倒していたのに比べると、平凡な数字で終わったことは否めません。ただし素材の良さが損なわれたわけではないので、今後の飛躍に期待したいところです。
蔵の印象:△ (一軍を意識するのはまだ早い)

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