紅林 弘太郎(オリックス2位)遊撃 (駿河総合出身)
蔵の入団前評価:☆☆ (中位指名級)
大型ショートとして注目されましたが、プロのシュートとしては厳しいだろうと観ていました。特に何が凄いというわけではなかったのですが、実戦でできてしまうポテンシャルの高さを感じる選手ではありました。
そんな紅林選手の一年目は、高卒ルーキーながら
1軍で 5試合(17打数) 0本 2点 0盗(0失) 打率.235厘 とプロ初安打を一年目から記録。
二軍では、86試合(309打数) 1本 20点 1盗(0失) 打率.220厘 という成績でした。
数字をもう少し詳しく観てみると、一二軍合わせて91試合・326打数 の多くの経験を積めたことは大きかったかと。高卒ルーキーの目安である、打率2割越えもクリア。
1盗塁・1本塁打という数字は、想定の範囲内。上記の氏名をクリックして頂けると高校時代のレポートが誰も読めるようになっているので確認して欲しいのですが、走力でアピールするタイプでも、強打者でもそれほど打球は上がらないタイプではないかと考えていたので、イメージどおりではありました。
守備では、三塁手としては13試合(守備率.960厘)、遊撃手としては70試合で(守備率.947厘)という内容でした。ショートとでもサードでも守備率は.970厘以上の安定感を望みたいところであり、やはりショートとしてはどうなのかな?という疑問は残ります。このへんは、素直に太田をショートとかでと考えた方がとも思うのですが、一軍選手との兼ね合いもあるのかもしれません。個人的には、紅林の適性はサードだと観ているのですがどうでしょうか?
打撃では、309打数で83三振。三振比率は26.9%であり、一軍を意識するのであれば20%以下ぐらいにはしたいところです。それだけ振ったバットが、まだまだボールを捉えられなかったことを現します。また四死球は27四死球で、四死球率は 8.7% と平均的。四死球率は、それだけボールを見極める「眼」の良さがあるかということなので、可も不可もなしといった感じでしょうか。四死球の目安は、10%以上になります。
こうなると、まだ一軍を意識するのには対応力が。そしてボールを見極める眼も、もう少し磨きたいところ。あくまでも一軍での起用は、今後の糧にするためだったとわかります。問題は、ここから数字を伸ばせるのかという部分であり、そこは本人の努力次第といった感じがします。
一年目から一軍でヒットを放ち、多くの経験を積めた。チームにも存在感を示せたということでは、成績は及第点でもアピールという意味では合格点だった1年ではなかったのでしょうか。
蔵の印象:◯(経験とアピールという意味では合格点)

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