橋本 侑樹(中日2位)投手 (大商大出身)
蔵の入団前評価:☆☆☆ (上位指名級)
4年春は、技工派として打ち難さに特徴があり注目していました。しかし4年秋には、球速も出てきて、力強さを増していた印象があり、評価も春よりワンランク上がっての評価をした選手です。詳しくは、当時の寸評が上記の氏名をクリックすると、自由に閲覧できるようになっているので、参考にしてみてください。
そんな橋本選手の一年目は、
14試合 0勝0敗 防御率 7.41 と即戦力の期待には応えられませんでした。二軍でも
11試合 0勝1敗 防 3.26 と、大卒上位指名としては、平凡な成績になっています。
二軍の成績を詳しく見てみると、19イニングで被安打は22本と投球回数を上回っています。いつも書くように、一軍を意識するのであれば投球回数に対し80%台。一軍定着を狙うのならば、70%台にファームの打者を圧倒したいところです。投球回数を上回ってしまっているということは、総合力で二軍の打者相手でも苦しかったことを意味します。
驚くべきは、二軍では四死球が0だということ。問題は、コントロールではなかったことが伺えます。それが、一軍だと17イニングで14四死球と異常に多いことからも、持ち味を全く上では活かせなかったということになります。
奪三振は13個で、1イニングあたり 0.68個 と平凡。先発ならば0.8個以上、リリーフならば0.9個以上取れないと決め手に欠けるということ。
被安打の多さと三振の少なさからも、ファームではコントロール重視で投げていたのか? ボールの威力が物足りなかったということ。逆にこれではダメだと一軍では必要以上に力んで投げて、制球を乱したということでしょうか? 二軍でやってきたこととの関連性が、一軍では見えてきません。
カットボールでカウントを整えつつ、合わされ難いフォームで翻弄するというピッチングスタイルが、少なくても1年目はできなかった。もしくは、それでは通用しなかったことがわかります。ボールの威力を追求するのか? それとも打ち難さや制球力で勝負するのか? 一年目の経験をいかに活かせるかに懸かっています。こと、上位指名の大学生としては、残念な一年目だったという評価になってしまいます。個人的にも高く評価していた選手だけに、このままでは終わって欲しくはありません。
蔵の印象:✕ (ここまで通用しないとは思わなかった)

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