海野 隆司(ソフトバンク2位)捕手 (東海大出身)
蔵の入団前評価:☆☆☆☆ (1位指名級)
私がアマで観てきた選手の中でも、スローイングは歴代NO.1ではないかと。また、フットワーク・キャッチング・打撃など総合力は極めて高く、数年の一度の捕手ではないかと評価した選手でした。
そんな海野選手の一年目は、
一軍では 5試合(4打数)で、ノーヒット 打率.000厘 でした。また二軍では、
43試合(121打数) 0本 15点 0盗(1失) 打率.240厘 といった内容でした。ちなみに
三軍では、11試合(26打数) 0本 2点 打率.231厘といった内容でした。試合数が少ないのは、右肘関節炎で出遅れたのも影響したのかもしれません。
一軍〜三軍までの出場数は、59試合・151打数 ということで、どうしても捕手ということもあり、打席数は少なめになってしまうのは致し方ないところか。また捕手というポジション柄出番も限定され、さらに一年目は打撃にまで力を傾けられなかったこともわかります。東海大の4番を務め、長打で魅了するタイプではありませんでしたが、勝負強い打撃を魅せていた選手。大卒の野手の目安である、打率2割5分には.240厘で足りませんでした。また打撃に関しては、三軍で圧倒するほどの技量もまだないようです。
ディフェンスに関しては、ニ軍でも一番マスクをかぶっており、期待の高さが伺われます。一軍では甲斐という圧倒的な存在がいて、控えには高谷がいるので、期待の若手の一人。一軍で出番が少ないよりは、ファームで育成という判断だったのかもしれません。
高谷が来季40歳であることを考えると、甲斐のバックアップ・あるいはライバルになりうる存在として海野が今年、もしくは来年ぐらいには一軍に定着して欲しいという狙いだったと思います。まぁ、そのための基礎固めの一年目だったのでしょう。
もう少し打撃を詳しく観てみると、121打数で25三振。三振比率は、20.7%。打力への比重が低い捕手だけに、それほど気にするほどではないが、一軍を意識するのであれば三振比率を20%以下には抑えたい。それだけまだ、振ったバットがボールを捉えられなかったということなのだろう。ただ基準との差も誤差なので、プロの世界に慣れた今年は、これをクリアして行けるミート力は身につけられそう。
四死球は11個で、四死球率は 9.1% と平凡。10%以上が一つの目安なので、ボールが見えていなかったわけではないが、しっかり見極められていたかというと、そこまででもないような。ボールがさほど見えていたわけでもなければ、振ったバットがしっかり捉えられる技術もまだなかったので、打撃で存在感を示すことができなかったのは納得です。
ディフェンスに関しての細かい内容は図りかねますが、打撃に関しては可も不可もなしといった感じ。一軍での試合直後のファンの反応をみると、無難にこなせていたようです。一年目の経験を、いかに2年目に繋げられるかではないのでしょうか。判断が難しいのですが、捕手というポジションも考えると及第点の一年目だったのかもしれません。
蔵の印象:△ (首脳陣にどう印象づけられたか?)

7