浜屋 将太(西武2位)投手 (MHPS横浜出身)
蔵の入団前評価:☆ (下位指名級)
鹿児島の樟南高校時代から、好投手として知られた左腕でした。高校から社会人に入り、3年目あたりに、ようやくプロレベルの球速を身につけはじめた気がしました。元々好投手タイプの切れ型の球質であり、球威の面で見劣りしていたのをプロでどうやって補うのかがポイントでした。個人的には、指名ボーダーギリギリぐらいのレベルであり、正直ここまで高い評価でプロ入りするとはみていませんでした。
そんな浜屋選手の一年目は、
一軍では 12試合 3勝3敗 防 4.97 といった成績に。ファームでは、
5試合で 1勝2敗 防 4.45 と平凡な成績で終わります。
一軍の成績をみると、正直こんなものだったと思います。高卒3年目という、上積みも期待しての指名。それだけに、半即戦力的になってしまうのは想定内だったのではないかと。ただし完成度の高いタイプなので、何処まで今後上積みが期待できるのかがポイントになりそうです。
50回2/3イニングで、被安打は48本。被安打率は、94.7% で、一軍での被安打率の目安は90%以下。そうなると、やはりちょっと球威含めて総合力で、見劣りしていたことが伺われます。
四死球は24個で、四死球率は 47.4% 。元来コントロールにはまとまりのあるタイプだったはずも、一軍の打力を恐れどうしても微妙なところに投げようとして無駄な出塁を許したのではないかと。それでも一軍でも許容できるのは、40%以下ではないかと。
三振は23個であり、1イニングあたり0.45個。これは、平均が0.65個ぐらいでしょうし、プロの先発で決め手があるという目安は、0.80個以上。決め手不足だったことが、数字からも伺えます。
被安打・四死球で出したランナーを、三振が取れないのでどうしても失点に結びついてしまった。それが、防御率 4.97 という数字になってしまっと言えます。ちなみに先発投手の防御率の目安は、3.50以内 。信頼して任せられるという意味では、全ての部分で力不足だったことがわかります。
半即戦力だったと想定していただけに、3勝を一軍であげられたことは一応の評価はできます。ただし、全てのファクターで力不足だっただけに、2年目によほど変わらないと成績に大きな上積みは望めません。その辺どうやって改善してゆくのか、本人の取り組みとセンスが問われることになりそうです。こと高卒3年目の社会んルーキーとしては、可も不可もなしといった感じではないのでしょうか。
蔵の印象:△ (2年目に何か工夫できるか?)

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