津留崎 大成(楽天3位)投手 (慶応大出身)
蔵の入団前評価:☆ (下位指名級)
小さめなテイクバックに特徴があり、勢いのあるボールと投げっぷりの良さが自慢でした。最終学年になって四死球と被安打を減らしたことで
☆ を付けましたが、個人的には指名ボーダーレベルぐらいではないかとして、高い評価は致しませんでした。
そんな津留崎投手の一年目は、
一軍で 33試合 1勝1敗1H 防 4.19 という成績でした。一年目から一軍で、多くの試合を経験できたことは評価できます。ただし、信頼できるリリーフの防御率は2点台からなので、その点でイマイチといった気がします。あくまでも、ルーキーだから多くのチャンスを与えられたことは否定できません。
もう少し数字を細かく見てみると、34回1/3イニングで被安打は30本。被安打率は、87.4% で一軍の数字としては基準レベルです。一軍の被安打の目安は90%以下なので。そういった意味では、総合力では一軍でもある程度通用していたことが伺えます。
四死球は19個で、四死球率は55.3% 。四死球率の目安は、一軍の場合でも40%以内が目安ですが、50%以下(40%台)ならば許容範囲ではあると思います。そのぶん三振が多いとか被安打が少なければ。ただそれでも、やはり寸評でも書いたとおり(上記の氏名をクリックするとアマ時代の寸評が自由に読めます)アバウトなところがプロでは出てしまった感じです。
奪三振は24個で、1イニングあたり 0.70個とさほど多くはありません。平均は0.65個ぐらいだと思いますが、リリーフで決め手があるといえるのは0.9個以上ですので。結局四死球で出したランナーを、三振があまり取れないので得点に繋がるケースが多く防御率が4.19という物足りない数字になってしまったということが伺えます。
被安打は合格ラインも、余計な四死球を多めに出してしまい、三振が欲しいところで取れないことで結局失点に結びついてしまったということになります。ただし、大卒ルーキーなので、一年目は半即戦力ぐらいでもというのもあり、多くの一軍経験を積めたことは大きかったかと。ただし、それほどスケールで魅了するとか上積みが期待できる素材ではないので、2年目以降にこの経験をいかに活かせるかではないのでしょうか。ことルーキーとしては、及第点の一年目だったのではないのでしょうか。
蔵の印象:△ (悪くはないが2年目に繋がるか?)

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