大西 広樹(ヤクルト4位)投手 (大商大出身)
蔵の入団前評価:指名見送り
マウンドさばきなどは良く完成度の高い投手だとは思ったのですが、ボールに訴えかけてくるものが感じられずプロの投手という感じがしませんでした。特に変化球が特別何か良いわけでもなく、
☆ を付けなかった選手です。
そんな大西投手の一年目は、
一軍で 5試合 0勝1敗0S 防 5.00 といった内容に。
二軍では14試合 3勝3敗 防 3.52 と平凡な成績に終わりました。
もう少し二軍での数字を細かく見てみると、53回2/3イニングで被安打は61本と、投球回数を完全に上回ってしまっています。総合力で、二軍の打者相手でも苦しかったことが伺えます。
四死球は14個で、四死球率は26.1%と投球回数の1/4強ぐらいと合格点。そのため、コントロールが悪く余計なランナーを出していたわけではないことがわかります。制球に関しては、かなり優秀だったと言えるでしょう。
奪三振は34個で、1イニングあたり 0.63個 と平凡。それだけ被安打が多く出塁させてしまったランナーを、三振が取れないために失点に結びつけてしまったことが伺えます。それでも四死球の少なさで、二軍では防御率 3.52 という数字に留めることができました。
やはり寸評でも書いた通り(上記の氏名をクリックすると、アマ時代の寸評が自由に読むことができます)、ボールの威力の無さと変化球の決め手の無さが大きなネックになっているのではないのでしょうか。この辺を改善してゆかないと、2年目も一軍は見えて来ない気がします。
今後の上積みが何処まで望めるかといった選手だったので、ある程度一年目から一軍半ぐらいはやれないと今後が厳しくなるとみていました。それができなかったわけですから、かなり創意工夫するなり、劇的に変わらないと厳しいのではないかという見方は変わりません。ただし、ファームでの成績は破綻していないので、ルーキーイヤーの成績としては及第点だったと評価したいところです。
蔵の印象:△ (今年変われないとかなり厳しい)

7