小林 珠維(ソフトバンク4位)投手 (東海大札幌出身)
蔵の入団前評価:☆ (下位指名級)
身体能力に頼った素材型かと思っていたのですが、相手によって一打席ずつ打ち方を変えてみるなど、引き出しの多さと考えてプレーしているのだなという印象を持った野手でした。まだまだ動作に切れがなかったり、当て勘にあまり優れていないなど、課題も少なくない選手でしたが。
そんな小林選手の一年目は、
二軍では 2試合(1打数)で、ノーヒットに終わります。三軍では
36試合(111打数) 0本 9点 2盗 0失策 打率.225厘 という成績が残っています。
三軍を設けているソフトバンクとはいえ、打数は111打数しか与えることができず、充分な経験が積めたかと言われると疑問です。ただしこの選手に関しては、高校時代投手だったのもあり、本当に基礎から野手としての心得を叩き込まなければならなかったので、一概に経験を積めば良いという段階ではなかったのではないかとは思います。
打率は.225厘と2割を越えていますが、二軍と三軍とのレベル差は5分ぐらいはありそうで、二軍の試合に出ていても1割台だったのではないかと思います。走力はあっても盗塁はわずか2個であるものの、無失策で終えたのは明るい材料か。
もう少し打撃成績を細かく見てみると、111打数で37三振。三振比率は、33.3% とかなり高い。それだけ振ったバットが、なかなか思い通りにボールを捉えてくれなかったことがわかります。
また四死球は11個であり、四死球率は 10.0% とほぼ基準レベル。ある程度は、ボールは見極められていたことがわかります。ただし、この数字が三軍での成績だということで、やはり二軍ではこうはゆかなかっただろうなということ。
それだけに、本当にまだ基礎を積む段階といった一年目だったことが伺えます。またよほど大きな上積みがなければ、今シーズンも三軍で力を養う2年目にということになるのではないのでしょうか。
こと高卒ルーキー、それも高校時代は投手だったことを考えると、及第点の1年目だったということでしょう。しっかり土台を構築して、今後の飛躍につなげていって欲しいものです。
蔵の印象:△ (まだまだこれからの選手)

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