望月 大希(日ハム5位)投手 (創価大出身)
蔵の入団前評価:指名見送り
角度のある投球が武器で、相手に的を絞らせない投球が持ち味でした。まだ発展途上の選手であり、個人的には社会人を経由してからの方が良いのではないかと判断し、指名見送りの評価に致しました。
一年目の望月は、
一軍で 2試合(2イニング) 0勝0敗0S 防 0.00 という内容に。
二軍では、11試合 1勝4敗0S 防 3.13 と、大卒ルーキーとしては、可も不可もなしといった感じでしょうか。
もう少し数字を細かく見てみると、46イニングで被安打48本。被安打が投球回数を上回ってしまっており、これは多すぎます。一軍を意識するのであれば80%台、一軍定着を目指すのならば、70%台で圧倒したいところです。それが100%を超えているわけですから、二軍の打者相手でも厳しい状態だったことが伺えます。
四死球は18個で、四死球率は 39.1% 。これも目安は投球回数の1/3以下なので、30%台までは許容範囲ではあるのですがアバウトだったことがわかります。
奪三振は40個であり、1イニングあたり 0.87個。彼は、先発中心に起用されていたのか? それならば0.8個以上は基準以上です。リリーフだと0.9個以上なので、若干物足りなくなりますが。被安打・四死球が多めでも防御率が3.13で済んだのは、三振で多くのアウトをとり得点に結びつけ難かったことが伺えます。
防御率 3.13 は、大卒ルーキー、それも先発しては及第点の内容でしょう。大卒ルーキーの意味としては、1年ぐらいはファームで育成しても構わないので、2年目ぐらいには一軍の戦力になってねということ。現状その下地ができたかは微妙ですが、防御率や奪三振の部分では、一軍を狙えるぐらいまでは来ているのかなという気がします。
一軍定着を狙うには、もう少し制球力に磨きをかけないと、追い込むまでにヒットを打たれたり四死球を出したりと無駄な出塁を許すことが多いということに。ここを、改善したいところです。こと大卒ルーキーとしては、及第点のルーキーイヤーではなかったのでしょうか。
蔵の印象:△ (想定よりも頑張った印象)

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