福田 光輝(ロッテ5位)遊撃 (法政大出身)
蔵の入団前評価:☆ (下位指名級)
大阪桐蔭時代は、打撃よりも好守の遊撃手のイメージが強い選手でした。しかし法政大に入ってからは、学年が進むにつれバットが振れるようになり、強打者の色彩が強くなりました。そのぶんスローイングを中心に、守備力が低下していたのが気になりました。
そんな福田選手の一年目は、
一軍で 15試合(23打数) 0本 0点 0盗(0失)打率.087厘 と、とりあえず一軍がどんなところなのかという経験できた感じ。
二軍では、61試合(185打数) 2本 17点 0盗(0失) 打率.211厘 といった内容に。
まずは、一ニ軍合わせて 76試合で208打数を経験できたことは、一応の評価はできます。しかし、2軍の大卒野手の目安である打率2割5分には、大きな開きがあったことは否めません。
走力は平均的と評価していたので、0盗塁0失敗と足でアピールしなかったのは想定の範囲。守備では、一塁で10試合(守備率1.000厘)、二塁では24試合(守備率.988厘)、三塁手としては31試合で(守備率1.000厘)、本職のショートではわずか7試合で(守備率.938厘)といった数字に。内野は全てこなすユーティリティプレーヤーで、どのポジションも安定感高くできました。しかし唯一アマ時代から守っていたショートの守備率が低いものの、これは出場数も少なく失策としては1個でした。むしろそれよりも、ショートしてあまり守らせてもらえなかったことの方が問題かもしれません。ちなみにロッテの2軍では、平沢大河が48試合で、最も出場機会を得ていました。
打撃成績をもう少し詳しく観てみると、185打数で52三振。三振比率は、28.1%。いつも言うように三振比率は、一軍を意識するのであれば、20%以下が目安。そう考えると、なかなか思い通りには、振ったバットがボールに当たらなかったと考えられます。
また四死球は28個で、四死球率は 15.1% とかなり高め。目安は10%以上なので、ボールはよく見極められていたことがわかります。打率は.211厘ですしたが、出塁は.313厘と悪くありませんでした。
ようは、ボールはある程度見えていたけれど、技術的に未熟でなかなか捉えられなかったことがわかります。そういった意味では、技術的な部分が改善できれば打撃も改善される可能性があります。守備も、ショート以外ならばすでに合格レベルだけに、もう少しショートでの出場を増やしてアピールしたいところです。ことルーキーとしては、及第点の一年目ではなかったのでしょうか。
蔵の印象:△ (真価の問われる2年目になりそう)

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