畝 章真(広島育成3位)投手 (香川OG出身)
蔵の入団前評価:指名見送り
サイドハンドに近いフォームから繰り出す、曲がりの大きなスライダーが武器。しかし曲がり過ぎて打者からは見極められたり、カットボールやシンカー系の球の精度が低く、球速も140キロ弱ぐらいで、プロでは厳しいのではないかとみていました。
そんな畝選手の1年目は、
二軍で 20試合 0勝1敗0S 防 8.71 。けして、プロで通用したと言える内容ではありませんでした。
もう少し数字を詳しくみてみると、20回2/3イニングで被安打は37本。投球回数以上というか、1イニングあたり1.79本ものヒットを浴びており、あまり多すぎます。目安は、一軍を目指すならば80%台、一軍定着レベルならば70%台をと考えると、その数字の倍以上になります。
四死球は12個で、四死球率は58.1%。これも、投球回数の1/3(33.3%)以下が目安であり、悪くでも40%以下には抑えたいところです。奪三振は15個で、1イニングあたり0.73個 と平均よりは少し多めか? それでもリリーフで決め手があるといえるのは、0.9個以上なので、まだ大きな開きがあります。被安打・四死球で出塁を多く許しても、三振が取れる選手は防御率は低くなる傾向があります。しかし出塁させ過ぎな上に、それほど三振も奪えないため、必然的に防御率が8点台になるのも頷けます。
ことルーキーイヤーの数字を見る限りは、厳しいことを言いますがプロに入る云々のレベルではなかったのかなと感じます。今年はここまでで、二軍で7試合に登板し、防御率 5.63と少し内容は良化させているようですが。ことルーキーイヤーとしては、残念な1年目でした。
蔵の印象:☓ (早期の退団も覚悟しないと)

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