小川 龍成(ロッテ3位)遊撃 (国学院大出身)
蔵の入団前評価:☆(下位指名級)
脚力と守備力は即戦力級だと思ったのですが、やはり打撃の弱さみたいなものは感じてしまいました(詳しくは上記の氏名をクリックして頂けるとアマ時代の寸評が自由に読めます)。特にこの選手の優れている部分は、送球する相手の捕りやすいことを意識してプレーできる点だと思っています。
そんな小川選手の一年目は、
一軍で 20試合(6打数)で無安打に終わりました。守備は、二塁と遊撃手として出場。
二軍では、51試合(144打数) 0本 11盗(9失) 打率.181厘 という成績に終わります。
春先に膝の怪我などもあったようですが、一二軍合わせて71試合で150打数は、やや経験としては物足りません。それでも、一軍の公式戦の場にいたというのは、良い経験はできたのかなと思える部分も。
二軍でも、打率が2割に満たないのは、想像以上に深刻でした。また売りである走力も、11盗塁は決めたものの、9個の失敗と成功率が低いのは気になります。また二軍での守備成績をみると、二塁では11試合(守備率1.000厘)、三塁では10試合で(守備率.947厘)、遊撃では 37試合で(守備率.964厘)という内容でした。遊撃手の守備率の目安は、.970厘を越えるようだと、安定感の意味では合格ラインだと言えます。そういった意味では、守備でも若干物足りない印象です。
打撃をもう少し詳しくみてみると、144打数三振は26個。三振比率は、18.1%であり、これは基準である20%以下なので、合格ラインです。寸評にも書いたのですが、ミートセンス自体は悪い選手ではなく、さばけるポイントが狭いのとひ弱な部分が、当てることはできてもヒットに結び付けられなかった要因ではないかと。
四死球は16個で、四死球率は 11.1% と、こちらも基準である10%以上をクリア。それだけ、ボール自体は見えていて見極められていたということです。
それでも一割台ということは、やはり技術やパワーの問題なのかと。このへんは、プロの体・スイングを作ってゆく過程で、今後改善される可能性は充分あるとみます。しかし、ことルーキーとしては、全体的に物足りない成績で終わったことは否めませんでした。
蔵の印象:△(昨年の経験を活かしたい)

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