牧原 巧汰(ソフトバンク3位)捕手 (日大藤沢出身)
蔵の入団前評価:☆ (下位指名級)
ボールに合わせるのが上手く、対応力には非凡なものを持った選手でした。ただし、捕手としては、送球にも不安があり、個人的にはあまり高く評価していなかった選手です。
そんな牧原選手の一年目は、二軍での出場はなく三軍で過ごしていたようです。
三軍では、56試合(153打数) 2本 12点 4盗塁 打率.170厘 といった成績に。
56試合・153打数 という経験は少なめ(目安は200打数)ですが、捕手というポジション柄・致し方なかったのではないのでしょうか。
4盗塁は、日大藤沢時代から1番打者を任されるなど、ある程度動ける身体能力の持ち主だったので納得。2本・12打点の成績は、可もなし不可もなしといった感じか。3軍の場合、二軍とは5分ぐらいはレベルが違う相手なので、高卒ルーキーでも2割5分ぐらいは打ちたかったというのが率直な感想。特に、打撃に秀でたタイプだっただけに。それだけ、プロの環境への順応や捕手というポジション柄覚えることが多く、打撃まで意識が傾けられなかったのかもしれません。
もう少し打撃成績を細かくみてみると、153打数で三振は60個。三振比率は、39.2% に昇り、これは多すぎます。それだけ、振ったバットがイメージどおりにボールを捉えられなかったということ。ミート力に優れていた選手だけに、これはかなり意外です。
四死球は37個であり、四死球率は 24.2% と極めて高い。通常10%以上がというのが目安になるところですが、そのため打率は低くても出塁率は.330厘を誇りました。
この数字を見る限り、ボール自体はしっかり見極められて見えていたものの、技術が未熟でヒットに繋げられなかったことがわかります。技術の成長に伴い成績を伸ばせて行ける可能性はありますが、あまりに当たらなすぎた部分をいかに改善できるかではないのでしょうか。
ことルーキーイヤーとしては、残念な一年目でした。この経験を、ぜひ2年目以降にいかして欲しいと思います。まずは、二軍での公式戦出場を、今年は果たしたいところです。
蔵の印象:△ (ここまで当たらないとは・・・)

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