小林 樹斗(広島4位)投手 (智弁和歌山出身)
蔵の入団前評価:☆☆☆(上位指名級)
世代屈指のポテンシャルがありながら、チームではリリーフ専門にやっており、評価もこのぐらいに留まりました。しかし制球も悪くなく、個人的には先発の方が向いているかもしれにと思っていたほどです。
そんな小林投手ですが、1年目から
一軍で 1試合(3回2/3) 防 9.82 という成績に。二軍では、
8試合 0勝2敗 防 3.30 といった内容で、完投を二軍では記録しています。
もう少し数字を細かくみてみると、30イニングで被安打は33本と、投球回数を上回ってしまっています。被安打率の目安は、二軍の場合投球回数に対し80%台で一軍を意識でき、70%台で圧倒できるようだと、一軍定着も夢ではない数字。投球回数を上回るというのは、かなり打たれ過ぎな感じはします。彼の場合、ボールの威力というよりは合わされやすいフォームや単調な配給などの問題が大きかったのか?
四死球は11個で、四死球率は 36.7%。投球回数の1/3(33.3%)以下とは行かなかったものの、極端に悪い数字ではありません。三振は21個で、1イニングあたり0.7個と、先発としても、けして多くはありません。先発の目安は、1イニングあたり0.8個以上になりますので。
こうなると、四死球こそさほどではないものの、被安打が多く走者を出してしまっていました。その割に三振が多かったわけではないのですが、防御率は 3.30 とそれなりの数字で踏ん張っていました。
全ての部分でまだ一軍を狙うには物足りませんが、高卒ルーキーとしては悪い数字ではありません。この経験を元に、2年目以降の糧にして頂きたいものです。
蔵の印象:△ (全てでワンランク能力を引き上げたい)

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