内間 拓馬(楽天4位)投手 (亜細亜大出身)
蔵の入団前評価:指名見送り
150キロ近い球威や球速はあったものの、制球力が粗く武器になるほどの変化球がない投手でした。そのため、個人的には、大学からのプロ入りには反対の評価をくだした選手です。
そんな内間選手の一年目は、
1軍で 11試合(10回1/3) 0勝0敗 防 5.91 と、即戦力とはいえない内容でした。
二軍では、26試合 0勝2敗6S 防 4.63 といった内容で、数字はともかく、クローザーをファームでは任されていたようです。
もう少し二軍の成績を詳しく観てみると、23回1/3イニングで被安打は18本。被安打率は、77.2% であり、ボールの威力自体は一軍定着クラスであることがわかります。
その一方で四死球も18個であり、四死球率も77.2%だったことがわかります。二軍での四死球の目安は、投球回数の1/3(33.3%)以下であり、三振が多くとれる選手でも40%以内ぐらいが目安でしょう。三振の方は21個であり、1イニングあたりの奪三振は 0.90個とリリーフ投手の基準を満たしています。
被安打率・三振比率などをみる限り、ボールの威力は合格ラインです。それでも防御率が4点台と失点に絡んでしまったのは、基準を遥かに上回る四死球の多さにあります。この余計なランナーが、そのまま失点に結びつきました。
まぁボールの威力がある選手なので、四死球率をまずは40%以下にすることが求められます。そうすることができれば、三振がとれる選手なので、防御率も安定してくるはず。そうなれば、一軍での昇格・ある程度の活躍も見えてくるのではないのでしょうか。
こと大卒ルーキーであれば、やや物足りない数字ではありました。それでも、二軍でクローザーを任されるなど、ボールの威力・可能性は首脳陣に印象付けられた一年だったのではないのでしょうか。全ては、今年の飛躍に懸かっています。
蔵の印象:△ (数字は物足りないが可能性は残せた)

9