若林 楽人(西武4位)中堅 (駒沢大出身)
蔵の入団前評価:☆☆(中位指名級)
高い身体能力を持っていたものの、守備や走塁の技術的にはまだ粗さがありました。また、打撃も癖がある選手で、西武がどう導くか興味深いものがあった選手です。ただし、強打者らしくイケイケの性格が、プロでも好い方に出るのでは?という期待はありました。そのへんは、上記の氏名をクリックして頂けると、アマチュア時代の寸評が自由に読めるようになっております。
そんな若林選手の一年目は、
一軍で 44試合(144打数) 2本 10点 20盗(8失) 打率.278厘 といった内容で、一年目からここまで一軍に順応できるとは正直思っていませんでした。5月に左足の靭帯を損傷し、6月のに手術を行いシーズンが早々終わってしまったのは残念でした。
開幕から一軍入りし、そこからのこの成績は見事です。僅か44試合で20盗塁だったので、シーズン最後まで出場していたら、どんな数字を残したのかと思ってしまいます。成功率も20盗塁で8回の失敗で、成功率.714厘。盗塁という作戦の意味からして、7割以上の成功率があればと言われているので、その数字をクリアしていました。
もう少し打撃成績を観てみると、144打数で41三振。三振比率は、28.5% とやや高めです。まぁ一軍ならば25%以内が1つの目安となり、長打力がある選手ならば、30%以内ぐらいが許容範囲でしょうか。なかなか思い通り当たらなかった部分もあったのでしょうが、打率が.278厘 だったことを考えれば、積極性が功を奏したとみる方が妥当なのかもしれません。
四死球は14個で、四死球率は 9.7% 。これも10%越えてくれば優秀な数字なだけに、けして悪い数字ではありません。そのため出塁率は、.340厘 とまずまずの成績。まぁ、出塁率は.350厘以上になってくると、それなりの選手といった感じはしてきます。
元々荒っぽい打者だったので、三振比率が高めなのはそうなのだろうなと感じます。それでも 打率・出塁率は一定レベルあり、それが悪い方向に出ていなかったということ。怪我の回復具合がどの程度かにもよりますが、回復すればさらなる飛躍も期待できそうです。そういった意味では、充分に合格点の与えられるルーキーイヤーだったと評価できますし、今後にも明るい展望が開けた一年だったのではないのでしょうか。
蔵の印象:◯ (今年は無事完走して欲しい)

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