入江 大樹(楽天5位)遊撃 (仙台育英出身)
蔵の入団前評価:☆☆(中位指名級)
大型ながら、1つ1つのプレーを丁寧にする選手で、打席でも集中力を感じさせる選手でした。肩が強いとか、打球が強烈だとか、素材としてのスケールもありましたが、むしろ個人的には内面的な部分を評価していた選手です。
そんな入江選手は、肩の手術などの影響もあり、
1年目は 20試合(51打数) 0本 0点 0盗(0失) 打率.196厘 といった成績に留まります。ただし、秋のフェニックスリーグでは、実戦で積極的に起用されていたような記憶があります。
もう少し細かく観てみると、打数が少ないのでなんとも言えないのですが、高卒野手の目安である打率2割越えには僅かに届かず。このへんは、病み上がりだったことと、もともと確実性には少し粗さがあったので、納得な部分はあります。
守備位置は、全て遊撃手で20試合起用され、守備率は.877厘 とかなり低い。これは、サンプルが少ないのも一回のミスが大きく影響したのもあるのでしょうが、7失策していることからも、安定感という意味では低かったことも伺えます。プロのショートとしては厳しいかもしれないとは書きましたが、丁寧にプレーする選手なので、そういったミスはここまで多いとは思っていませんでした。ただし、チームが大型遊撃手として期待しているのが伺える起用法でした。
打撃では、51打数で21三振。三振比率は、41.2% と相当高いです。いつも言うように、三振比率は20%以下が一軍の目安ですから、相当振ったバットが当たらなかったということなのでしょう。
ただし、四死球率は17.6%と極めて高いので、ボール自体は見極められていたのかと。そのおかげで、出塁率では.317厘 を記録していました。
ボールは見えていたけれど、技術が未熟で思い通りに当たらなかったということか? まぁこの辺は、技術の向上や慣れの部分で、ある程度2年目は数字を伸ばせる可能性があるとみます。
とりあえずまずは、1年間試合に出続けられるだけの、丈夫な体を作ること。そうすれば自ずと、二軍での成績も伴ってくるだろう。ことルーキーイヤーとしては、少々残念な一年目でした。
蔵の印象:△ (充分な経験が積めなかったのは残念)

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