並木 秀尊(ヤクルト5位)中堅 (獨協大出身)
蔵の入団前評価:未確認
まさに足のスペシャリストといった感じで、短い距離での走力ならば、あの五十幡(日ハム)以上かもしれないと言われていた選手でした。最終学年でのプレーがしっかり観られないで未確認扱いとしましたが、まともに観られていた
☆ は付けていた選手だったと思われます。
そんな並木選手の一年目は、
一軍で 27試合(4打数) 0本 2点 4盗(0失)打率.250厘 と、代走などを中心に起用されたようです。特に4盗塁して、失敗は0個というのは、その能力の片鱗を魅せてくれました。また二軍では、
71試合(177打数) 0本 14点 20盗(5失) 打率.220厘 といった内容でした。
どうしても代走など、足を期待しての起用が多かったため、打席数としては一二軍合わせても181打数と少なめでした。しかし、試合数としては98試合と、一軍含めて貴重な経験は積めたのではないのでしょうか。
二軍で打率.220厘は、大卒ルーキーである打率2割5分と比べると物足りませんが、元々が代走屋的な色彩が強い選手だったので、こんなものではないかと思います。むしろ、警戒される中で、8割の成功率を誇った走力は本物だったと素直に評価できます。守備では1失策と、数字の上ではわかり難いのですが、足を引っ張るということもなかったのかと。
もう少し打撃成績を細かくみてみると、177打数で36三振。三振比率は、20.3% と悪い数字ではありません。一軍を意識するのであれば、20%以下が求められますが、ことルーキーとしてはまずまずでしょう。ただし、四死球は13個。四死球率は、7.3% と平凡で、それほど出塁率が高くなかったのは、足を売りにする選手としては物足りません。
ボールはある程度イメージどおりに当てることはできていたものの、追い込まれる前に打ちに行っていたのか? 思ったほどボールが見えていなかった、見極められていなかったということだと思います。こうなると、今後打撃成績が何処まで向上して来るのかは微妙かもしれません。
新人としては、一軍でもある程度走力で存在を示せたこと。また、二軍でも走力が通用したことは明るい材料かと。ただし、今後の伸び代含めて、走力以外の部分は微妙な感じはしました。ことルーキーイヤーとしては、可も無し不可も無しといった感じだったのかもしれません。ただし、チームが求めていた足のスペシャリストという部分では合格点だったのではないのでしょうか。
蔵の印象:◯ (走力に関して存在感を示せた)

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