ブランドン 大河(西武6位)三塁 (東農大北海道出身)
蔵の入団前評価:未確認
彼を始めてみたのは、沖縄の石川高時代。140キロ台のボールを投げる、投手兼遊撃手として活躍していた。東農大北海道に進んでからは、強烈な打球を放つ強打の三塁手として下級生から存在感を示す。ただし、最終学年でのプレーが確認できなかったので、未確認扱いに。下級生の内容からも、最終学年のプレーを見られていたら
☆ (下位指名級)の評価はしただろう選手でした。
そんなブランドン選手の一年目は、
一軍で 32試合(81打数) 3本 8点 0盗(0失)打率.247厘と、一定の存在感を示せました。
二軍では、66試合(216打数) 10本 30点 3盗(2失)打率.273厘 をマーク。
まず、一二軍合わせて 98試合(297打数)を経験できたことは、高く評価できるところです。特に、一軍でも3本塁打を放ち、存在感を示せました。
二軍の成績を参考にみてみると、大卒野手の目安である、2割5分越えを達成。資質は高くても、粗い部分はあった選手なので、想像以上の対応力でした。長距離打者ではないのですが、二桁本塁打に到達するなど、パンチ力のあるところも示せています。
走力はあっても、走塁を全面に出してくるプレーヤではないので、3盗塁2失敗は想定の範囲内か。守備では、一塁手として27試合(守備率.986厘)、三塁手として30試合(守備率.954厘)と、一塁と三塁を担っていたことがわかります。信頼できる三塁手の守備率は、.960厘 ですから、やや物足りないものがあったということでしょうか。寸評にも記載しましたが、キャッチングの精度があまり高くないと書いたように、むしろ守備率がこのぐらい済んだのは想定以上だと言えるのかもしれません。
打撃成績をもう少し詳しくみてみると、216打数で36三振と、三振比率は16.7%と優秀。いつも言うように、三振比率の目安は20%以下なので、振ったバットがかなりイメージ通りにボールを捉えることが多かったのではないかと。そのへんは寸評でも、見た目以上に対応力があると書いたところが出た形かもしれません(氏名をクリックするとアマ時代の寸評が自由に読めます)。
四死球は30個で、四死球率は 13.9% 。これも目安が10%以上であり、ボールもしっかり見極められていたことが伺えます。ボールも見えていたし、イメージに近くボールを捉えることができていた。そのため打率も、.273厘とまずまず。むしろこれだけ四死球率や三振比率からすれば、3割ぐらい打っていても不思議では無さそう。逆にボールを捉えてからの技術や、ボールを捉えるまでのアプローチに課題が潜んでいるのかもしれません。
いずれにしても、新人野手としては充分合格点の与えられる内容。2年目のさらなる飛躍、一軍での活躍を期待したいところです。
蔵の印象:◯ (最終学年は良く見られなかったが想像以上)

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