赤羽 由紘(ヤクルト育成2位)三塁 (BC信濃出身)
蔵の入団前評価:指名見送り
独立リーグでは高卒2年目ながら好成績を残し、ボールを飛ばせる能力と、ある程度守れる守備力があり、面白い素材でした。まだ本会議でというほどではなかったので
☆ は付けられませんでしたが、将来性の高い素材だとみていました。
そんな赤羽選手の一年目は、
二軍で 73試合(218打数) 6本 6盗(6失) 打率.234厘 といった内容でした。昨日のDeNA戦でも、この時期まで一軍の試合に出ているなど、支配下に向けて期待が高いのかなと思える状況です。
73試合で、218打数の経験を積めたことはまずまず。6本塁打と一定のパンチ力を示し、打率.234厘は、高卒3年目の年齢を考えると微妙なところか。ちなみに高卒ルーキーならば、打率2割以上が。大卒ルーキーならば2割5分が二軍成績の目安になりますが、その中間ということで、可も不可もなしといった打率なのかもしれません。
走力に関しては、BC時代からそれほど足でアピールするタイプではなかったので、6盗塁6失敗は想定の範囲内か。守備範囲が広くファインプレーなども見せてくれる反面失策が多く、安定感という意味で課題があった選手です。二軍では、一塁で3試合(守備率1.000厘)、二塁では16試合(守備率.967厘)、三塁で14試合(守備率.946厘)、外野では57試合(守備率.977厘)と、ユーティリティプレーヤーとして起用されたようです。
ちなみに守備率の目安としては、二塁は.980厘、遊撃は.970厘、三塁で.960厘あれば信頼できる安定感があると言えます。そういった意味では、やはり安定感にはやや物足りないものがあり、外野で多く起用された理由ではないかと考えられます(チーム事情もあるのでしょうが)。
もう少し打撃成績を詳しくみてみると、218打数で64三振。三振比率は、29.4% とかなり高めです。いつも言うように、一軍を意識するのであれば20%以下が目安となります。それだけ振ったバットが、イメージどおりには中々捉えれなかったということでしょう。ただし、彼のように捉えた時の飛距離が魅力の選手は、25%ぐらいまでは許容範囲としても好いのかもしれません。三振を恐れて、バットが振れなくなるのはもっとダメなので。
四死球は35個で、四死球率は 16.1% 。こちらは、目安が10%以上なので、ボールはよく見極められて、見えていたのではないかと考えられます。したがって出塁率も、.339厘 と悪く有りませんので。ということは、ボールは見えていたけれど、技術や筋力などがまだ未熟で、ヒットに繋げられなかっったと考えられます。そのへんが改善されてくれば、成績の向上も期待できます。そのため2年目の今年は、この時期まで一軍の試合に出ているのも納得なところです。ことルーキーイヤーとしては、及第点の一年目ではなかったのでしょうか。
蔵の印象:△ (成績以上に内容は明るい)

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