水上 由伸(西武育成5位)投手 (四国学院大出身)
蔵の入団前評価:☆(下位指名級)
ストレートには適度な勢いがあったのですが、暴れてアバウトなところがありました。むしろこの選手の良さは、変化球でしっかりカウントが整えられ、仕留められる縦の変化があったところでした。育成5位での指名になりましたが、
☆ を付けてた選手でした。
そんな水上選手の一年目は、5月に支配下登録され、
一軍で 29試合 0勝1敗4H 防 2.33 の好成績を残します。ただし、
二軍では18試合で、0勝2敗 防 5.60 とイマイチでした。
もう少し一軍での成績を細かくみてみると、27イニングで被安打は19本。被安打率は、70.3%。一軍での被安打率の目安は、90%以下なので充分な内容だったことがわかります。
しかし四死球は17個であり、四死球率は 63.0% は多すぎます。一軍ならば四死球率は40%以下ぐらいが目安で、三振が多く取れるのであれば40%台ぐらいまでなら許容範囲だと思います。その三振は22個で、1イニングあたり 0.81個 。先発ならば合格点ですが、リリーフならば0.9個はとっておきたいところ。そうなるとやはり、制球力に、課題が残ることは確かです。それでも、防御率 2.33 で抑えたところは良かったのではないのでしょうか。
まだまだ30試合弱の登板数に留まっているところをみると、首脳陣から確かな信頼は勝ち得ていなかった一年目だったのかもしれません。しかし2年目の今年は、すでに12試合に登板し、防御率 0.79 とさらに成績を良化させています。
育成5位での入団の選手が、一年目からここまで一軍で戦力になったのですから、西武のスカウティングが見事だったということだと言えます。ちなみに、本会議級と評価した私も、面目躍如の内容でした。充分に、合格点の与えられるルーキーイヤーではなかったのでしょうか。
蔵の印象:○ (一年目の経験が生きている)

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