中村 亮太(ソフトバンク育成8位)投手 (東農大北海道出身)
蔵の入団前評価:指名見送り
肉体的なスペックがありそうで、大化けするかもといった期待が持てる素材でした。ただし、球速の割に合わされやすいフォームだったり、制球の不安定さがあり、
☆ を付けるまでには至りませんでした。
一年目の中村は、
二軍では 7試合(8回1/3) 0勝0敗0S 防 5.40 という平凡な成績に終わります。また
三軍では、48試合 2勝4敗12S 防 4.42 という成績で、三軍ではクローザーをやっていたことが伺われます。
数字をもう少し詳しくみてみると、59イニングで被安打は55本。被安打率は 93.2% とかなり高めです。二軍を意識するのであれば、これを80%台、定着を狙うのであれば70%ぐらいで圧倒したいところではあります。
四死球は26個で、四死球率は 44.1% とかなりアバウト。通常四死球率の目安は、投球回数の1/3(33.3%)以下ですが、三振を多く取れるせんしゅならば40%以下ぐらいまでは許容範囲に入れて良いように思えます。その三振は51個であり、0.86個 とあと一歩足りません。三振も、一イニングあたりリリーフならば、0.9個以上を取れるぐらいの決め手が欲しいです。
そういった意味では、すべての部分でまだ物足り無さを残すので、三軍でも 防 4.42 という防御率に留まったと言えます。ボール自体の威力はあるので、細部のレベルアップが図れれば、二軍定着・あるいは支配下も見えてくるかもしれません。
ことルーキーイヤーとしては、及第点の一年目だったのではないのでしょうか。今年は細部の能力を引き上げて、二軍での登板数を増やして欲しいところです。ちなみに2年目の今年は、すでに二軍で13試合に登板し、防 4.05 という成績を残しています。
蔵の印象:△ (素材としては楽しみな大器)

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