もっとどうでもよくて不可思議なことをぽやーっとおもっている時間を確保した方が曲その他がよく出てくるのだろうがどうも余裕をもってぽやーっとできない日々が続いている。
しかしこないだみた夢はなかなかにすごかった。
川のほとりを歩いていると、川の中に巨大な動物の死骸がたくさん浮いている。
浮いているっていうか、巨大すぎて岩みたいに川の流れの中にどっかり腰を据えている感じか。
それが、ワシントン条約がひきつけを起こして息を引き取るようなやばい動物ばっかりで、黒々として山のようなサイとか、島のようなカメとかライオンとかゾウとかなのだ。そしてそれらと同じくらいでかい黒い金魚。ぜんぶ死骸。
どうやらこれは、密教のようなもののマツリらしく、ものものしい雰囲気が立ち込めていて、山の奥の神社が総本山らしい。
好奇心に駆られて山の中を歩いていくうち、これは植芝理一の漫画「ディスコミュニケーション」の続編らしい(夢の設定上、ね。ディスコミには「夢使い」という続編とも言えなくない漫画がありますがこの夢のような話ではまったくないです)と悟るが、この続編の謎を解き明かすためには、ディスコミ本編の非公開のアナザーストーリーを知らなければだめということもわかり、じゃあわたしには無理だよ、そんなのしらねえもん、ってむくれてたら、山の中に畑があって、こどもから老人までいろんな人たちがダリアの世話をしている、その中に、うちの会社の、意思疎通が困難な動物そのものなじいさんがいつもかぶってる帽子をかぶった者が数名いる。
ぎょっとしていると(ぎょっとしながらも「ああ”ディスコミュニケーション”ってあのじいさんのことか」と納得はしている)、どこからか天の声が聞こえてきて、
「ディスコミのアナザーストーリーは、クローン人間に関するもので、
あのじいさんのクローンをつくる実験の話だ」
と言う。
あのじじいのクローン作ってどうすんだよ、でも実はすごいじじいなのか!?
と思いつつ、畑で作業する、じじいの帽子をかぶった者どもをよく見ると、
じじいとはまったく違う顔の別の老人、あと子供だった。
やだなあ、あのじじいをそんなに増殖して何すんだよ、と思いながら、
あ、あの天の声はうちの班のハタチ男子じゃなかろうか、
じゃーおめえもじじいとグルかい、と疑心暗鬼になったりしていた。
起きてみると何やらさっぱりだが、とにかく川に動物の死骸いっぱい、ってシーンが
やたらに印象的な夢であった。でかい川と、山の奥地に建つ金ぴかの怪しい神社の、おどろおどろしいコンビネーション。そしてじじいのいつもの帽子。
悪夢だがこういうわけのわからない傑作を見ると数日気分がいい。
それとはまったく違う話だが、寝起きにかかってたラジオの洋楽を、
「蛍光ペン 蛍光ペン 蛍光ペン」
ってソラミミしながら徐々に起きた感じも、
「なんだこりゃ?」とおもって愉快だった。
こういう、ちゃんとした思考回路からはかなり相当はずれたものごとを、
たいせつにしたいです。