http://www.watarium.co.jp/exhibition/0905aloise/0905.html
ワタリウムにアロイーズ展をみにいった(2回目)。
去年みたアウトサイダーアート展で、
最もねっちょりと記憶に残って忘れられなかったやつだ。
その時の日記にわたしはこう書いている。たくさん書いたら消えたらしいので
すごく乱暴な書き方をしていた。
「アロイーズってやつの絵が色キチガイで脳みそにこびりついてやばい」
2度3度みても同じ感想を抱いたけれど、
今回はとにかくアロイーズばっかみたのでもっと毒がまわった。
宮廷で繰り広げられる、花や果物や豪奢なドレス・天蓋・馬車に囲まれた、
王子のマントにくるまれて交わされる、甘美な情愛。つーか性愛。
この夢にひたって耽っているのは絶対に幸福だ。
もっと深くもっと確実にそこにいられるように、
きっとアロイーズは同じような男女たちを、こぼれんばかりの花を、
繰り返し繰り返し繰り返し描いたのだ。
その反復と、過度に甘ったるい色彩に、ものすごく誘われる。
そこに行ってしまいたくなる。
花にうずもれてエロいことに耽りたい。と言ってしまうと途端に下品だが。
甘ったるさと狂いが、脳のひだというひだにべっとりひっついて、
白目のない、一色で塗り潰された碧眼に吸い込まれそうになる。
あの狂いがないと、あそこまで薔薇色で官能的な世界はあらわれないんだろうか。
あらわれないんだろうな。
官能ってものは正気とは関係ないはずだし、そうあってほしい。
そんで、ありがちなこと言うけど、おそらく、その耽溺は、
どっかで絶望と結びついていたはずなんだ。
それが感じられるから、背筋が寒くなるんだと思う。
あんまりぞくぞくきたから、画集は買わないできた。
ワタリウムでは、間近で絵を眺めた後に、
上のフロアのガラスから遠目にみることもできて、
近くでみた時と遠くでみた時の印象の違いまで堪能することができた。
あのぜいたくな環境でみてしまうと、
画集で見る気がしないっていうのと、手元に置いとくとやばすぎるというのと、
両方の理由で買わなかった。
アロイーズ以外にもお楽しみはたくさんあった。
●うまいチャーハンできた
ショウガとねぎとチャーシューとザーサイ入れた、
パラパラでうまいチャーハンを作ることに成功した。
●NANA2観る
もはや悪ノリ。悪口言うためだけに2も観た。
ハチ子役が宮崎あおいじゃなくなって、
一切かわいくなくてただの腹立つめんどくさい女になってしまったので、
「全員敵だ!」と叫びながら鑑賞。
ノブのにやけヅラには本当に逆上する。
シンちゃん役がちゃんとかわいい男の子になってたのでそこはよかった。
中島美嘉ナナは相変わらず絶好調の棒読み。
もう、歌、おぼえて、カラオケで、歌ってやる。
てゆうか、カラオケで、隣の部屋の超絶へたくそ集団のひとり(女)が、
あの歌うたってたから、対抗して、うたってやろうと思ったんだけど、
曲名がわかんなくて断念してくやしかったので。
ひとまずへたくそ(男)の音程ずれずれなるままのJAM(イエモン)は、
わたくしがオトコマエに歌い上げる「球根」でぶっつぶしましたけど。
…閑話休題。
あいつら全員わざと不幸にひたりたいみたいですごいだせえ。
でも我に帰れば、こんなにハッスルしてムカついてるんだから
すごいNANAのこと考えてんなあ、と思う。
エーツーの見解は、「天使なんかじゃない」が好きすぎて、
それ以降の「おしゃれ組に入りたい」矢沢あいは良くない!
です。
実写版は恋人と一緒に観てるのですが、
ぜひリーベさんにも観ていただきたい。
そしてぶっ飛びつつも的確な悪口を聞きたい。
●GSの映画観る
エーツーをGSアイドルにしたくなりました。
でもGSのどこがいいかって、ギターにかかってるあのエフェクタだと思うんで、
歌だけGS調にしたとこで満足できないんだと思った。
まあ、本人たちの脳内で聞こえてればいいんだけどさ。
温水洋一他、もっさりしたおっさん扮するバンドが最高にかっこよかった。
武田真治がプロデューサー役で、あーもうそんな歳か、中堅どころを演じるような、
そんな歳になってしまったのか、時代は駆け抜けるなあ、とか無常を感じだ。
●金魚づくし観る
超だいすきな浮世絵師:歌川国芳の、最も愛らしい「金魚づくし」シリーズの、
3枚を国立博物館でみることができた。
うがががががが。めっちゃ、めちゃめちゃ、最高。
かわいく、ちょっと気持ち悪く、なんつうか、調子がいい。
そんな土日でした。