参院予算委員会は28日、池田元久経済産業副大臣が、東京電力福島第1原子力発電所の放射能漏(ろう)洩(えい)事故に関し「予見しうる最悪の事態を考えて(対処して)いるが、それ以上は神のみぞ知る」と発言したことに野党が反発し、審議が止まった。自民党の磯崎仁彦氏が、今後の最悪の事態を質問したことへの答弁。
これに対し、野党は発言の撤回と陳謝を求めたが、池田氏は「誤解されたとすれば遺憾」、「後段の神発言に遺憾の意を表させていただく」などとの答弁を繰り返して、陳謝せず、審議が5回に渡って中断、休憩に入った。
休憩後、再開した予算委で池田氏は「最大限、将来を予見して安全対策に当たらなければならないというのが私の真意だ。私の発言の後段中、神以下の発言については、おわびをして取り消す」と述べ、陳謝して、発言を撤回した。(産経新聞から)
それにしても、新聞各紙は外部電源が接続すれば事態は明るいとさんざん書いていたのに、やはりというか、案の定、あまり明るい展望はないようです。
まあ池田副大臣の発言も、正直な気持ちがつい口をついて出てきたというところじゃないでしょうか。政治家の「失言」は撤回しても、所詮はついホンネがポロリと出たという結果にほかなりませんから。
正直、こんなことでいちいち審議を中断するということ自体が、もはや末期症状という気がします。

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