風岡典之宮内庁長官は、オリンピックの東京への招致活動を政治的な活動とする立場から、国際オリンピック委員会(IOC)総会への高円宮妃久子さんの出席出席を「苦渋の決断」として、「天皇、皇后両陛下も案じられていると推察した」と述べたそうです。
これに対して菅義偉官房長官は、3日午前の記者会見で、風岡宮内庁長官の発言を「天皇、皇后両陛下の思いを推測して言及したことに非常に違和感を感じる」と批判しました。
会見で菅官房長官は、官邸から文部科学省を通じて宮内庁側に久子さんのIOC総会出席を要請したことを認め、「皇室の政治利用、官邸からの圧力であるという批判は当たらない」と反論しました。下村博文文部科学相も会見で「五輪は平和の祭典で、政治利用には当たらない」と述べたそうです。
菅官房長官は、「日本サッカー協会名誉総裁をはじめ非常にスポーツ全般に多くの努力をされており、世界のスポーツ界にも極めて信頼の厚い方だ」と説明し、「IOC総会を通じて震災復興への支援に謝意を表していただく」と述べたそうです。
なんだか民主党政権時代に、小沢一郎幹事長(当時)が来日する習近平副主席(当時)に天皇さんに会わせる会わせないでモメたことを思い出しますけど、あのときは総じてマスコミが「小沢けしからん」に傾いていた。それに比べて今度の、政権と宮内庁とのモメ事に関する報道はなんだかハレモノに触るような感じなのは、いったい何なのでしょうか???

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