朝日新聞のGlobeに出ていた記事の一節。
「バラ産業が急成長したケニアでは1990年代後半から2000年代前半に、農薬による環境への影響が問題になった。
「バラが盛んに栽培されているのは、ラムサール条約にも登録されているナイバシャ湖近く、標高1800〜2400メートル付近だ。研究者や環境団体は『バラ栽培で大量の水がくみ上げられ、農薬が混じった排水が垂れ流されて水質が悪化している』と訴えた。農園では低賃金労働も指摘された。イギリスの公共放送BBCも取り上げ、国際的な関心が高まった。ケニア政府は04年に対策に乗り出し、業界も減農薬や雨水の利用、農業用水のろ過を進めた結果、問題は改善されているという。」
これは機会があれば調べてみる価値あり。
またこういう記事の一節も。
「切り花の国際取引が盛んになった背景には、輸送技術の飛躍的な革新がある。切り花栄養剤を販売するクリザール・ジャパンの副会長、海下展也(60)によると、切り花の温度を0.5〜2度にして、いわば『冬眠状態』にする技術が2000年代に発達した。『老化ホルモン』であるエチレンガスの発生も減り、数週間の海上輸送でも鮮度が保てるようになった。
「海上輸送だと空輸よりもコストも安く、バレンタインデーなどのかき入れ時にコンテナで大量に運べる。」
切り花がアフリカから輸入されているのは知っていたが、最近は空輸でなく、船便で切り花が送れるようになっていたとは、知らなかった。

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