尖閣諸島の領有権の主張を中国が主張するのはその近海に地下資源があるからだという話を聞く。領海の境界線で石油を発掘しているという話も聞いた。
じゃあ両国が共同開発すれば良いじゃないかということを言う人もいるが、日本側からの反応は鈍い。
もちろんあそこは日本の固有の領土だという主張を曲げないためだという話も分るが、実を言えば、あそこで石油開発をしても日本側からすれば高くつくので商売ベースに乗らないのだということを言ってくれた友人もいた。
小笠原近海の珊瑚を中国の密漁船が荒らしているという。じゃあ、日本はなぜその資源を生かしていないのかということをアタシなどは考えてしまう。
もちろん乱獲はよろしくないが、再生可能な採取の仕方を考えながら自国の周辺の資源を有効利用して、そのなかで資源管理を行うことが、他国の侵入やら密漁を防ぐいちばんの方法ではないかと思うのだが、どうもそういう方向に話は進まない。
そもそも日本の高度経済成長のやり方が、自国の国内の資源の有効利用という考えを放棄して、安い資源を海外から調達していくということで進めてきた。石炭から石油への転換がその良い例である。
日本の国内木材は高くつく。だから海外からの木材に依存する。そして国内の森林の手入れがなくなり、自然が荒廃してきた。
なにもナショナリストになるわけではないが、海外の資源に頼るよりも、自国の資源を有効利用し、持続可能な資源管理に道を開く経済に転換するべきなのではないか。

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